「鯨飲」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「鯨飲(げいいん)」という言葉をご存じですか。飲み会の席などで、お酒をたくさん飲む人を見たことがあるかもしれません。この記事では、そんなお酒に関する「鯨飲」について、「鯨(クジラ)」の生態も交えながらご紹介します。

目次

  1. 「鯨飲」とは
  2. 「鯨飲馬食」という四字熟語
  3. 「鯨飲」の例文と使い方
  4. 「鯨飲」の関連語
  5. 「鯨飲」のまとめ

「鯨飲」とは

「鯨飲(げいいん)」とは、「酒を一度に多量に飲むこと」のたとえです。「鯨」は大型哺乳類のクジラのことです。巨大な口を開けて、海水を飲み込む鯨の様子が由来です。

鯨の体長は2mから35mにもなるといわれています。その種類によって、主食も食事の方法も異なります。ここでは、あらゆる生き物の中で最も大きな体を持つ、シロナガスクジラを例にしてご説明します。

シロナガスクジラは、「オキアミ」というエビに似た形をしたプランクトンを主食としています。大量のオキアミを海水ごと飲み込み、上あごに生えているザルのような板で濾(こ)すのです。皆さんも、料理をする際、小麦粉や卵液などを濾したことがあるかもしれませんね。

また、「鯨飲」は「牛飲(ぎゅういん)」と言い換えることもできます。由来は同じく、牛が大量に水を飲むことからきています。

「鯨飲馬食」という四字熟語

「鯨飲馬食(げいいんばしょく)」とは、「大酒を飲み、大食いをすること」という意味です。前述した「鯨飲」に加え、さらに食事も大量に摂るとは、強靭な胃袋がないとできないことかもしれません。「牛飲馬食」ともいいます。

鯨や牛のように、馬もたくさんものを食べます。一日の半分以上を食事の時間に費やすといわれています。しかし、それは一度に大量のものを消化できないためです。

「鯨飲」の例文と使い方

  • 普段は物静かな先輩が、飲み会になると鯨飲して大騒ぎをする。
  • 失恋して鯨飲してしまい、翌日は一日中吐き気と頭痛に襲われた。
  • 昨晩はあれほど鯨飲していたのに、彼女はケロッとした様子で朝食をとっている。

このように、「鯨飲」は尋常ではない量の酒を飲む様子を表します。たっぷり運動したあと水を飲むように、がぶがぶとお酒を飲みます。鯨ほどの体格を持ち合わせていなければ、「鯨飲」は人体に無理がかかることかもしれません。

「鯨飲」の関連語

お酒の飲み方を表す言葉はたくさんあります。その中でも、「鯨飲」に似た意味のものをいくつかご紹介します。
 

  • 痛飲:「おおいに酒を飲むこと」「いやというほど飲むこと」という意味です。お酒を飲み過ぎると、体質にもよりますが、翌日は頭が割れるように痛くなります。
  • 酩酊(めいてい):「ひどく酒に酔うこと」を表します。千鳥足になったり、吐き気が強く現れます。
  • 泥酔:酩酊よりもさらに深く酔った状態をいいます。「正体をなくすほどひどく酔うこと」を意味します。歩くこともできなくなり、呂律が回らず会話が成り立ちません。大変危険な状態といえるでしょう。

ちなみに、「酒に酔っていない平常な状態」のことを「素面(しらふ)」といいます。「あんなに飲んだのに素面のような顔をしてるね」「素面では恥ずかしくて言えないので今度お酒の席で」などと使います。

「鯨飲」のまとめ

皆さんも、ついつい楽しくて飲みすぎてしまったり、緊張から逃れるためにがぶ飲みしたりと、お酒にはさまざまな思い出があるのではないでしょうか。しかし、心身を痛めつけるほど大量に飲んでしまうのは、周囲も心配してしまいます。

「ほろ酔い機嫌」という言葉があります。「酒に少し酔った状態で、心地のよいこと」という意味です。お酒を飲むと、体が浮くような感じがして、いつもより陽気になったりするのではないでしょうか。

この「ほろ酔い機嫌」になるくらいが、お酒の飲み方としてはちょうど良いのかもしれません。大きな出来事があってつい「鯨飲」したくなることもあるかもしれませんが、自分の体は自分で守り、健康でいたいものですね。


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