「ケモナー」の意味
主に漫画やアニメ、ゲームといった創作物における「ケモノ」というジャンルを愛している人々のことを指します。
ここでいう「ケモノ」とは、「獣」を指すのではなく、主に、人間と動物の両要素を併せ持つキャラクターのことを意味しますが、明確な定義はありません。そのため、個人の好みによってその言葉の意味は左右されます。
「ケモナー」の由来
ケモナーとは、日本語の「獣(けもの)あるいは、毛物(ケモノ)」と英語の「er(~する人)」を合わせて作られた造語です。90年代中頃より使用され、2000年頃より広まっていったのではないかと言われています。また、同人サークル名が由来とする説や、とあるゲーム内で「ケモナー」という言葉が使われたことを由来とする説などがあります。
「ケモナー」の類義語
「ケモナー」の類義語としては、ケモノを好きな人のことを意味する「ケモノスキー」や「ケモスキー」、海外で動物が擬人化されたキャラクターのことが好きな人を意味する「Furries(ファーリーズ)」、「furry fans(ファーリー・ファン)」「furvert(ファーバート)」があります。
ケモノスキー・ケモスキー
「ケモノスキー」や「ケモスキー」は、「ケモノ」と「好き」を合わせた言葉です。ケモナーと呼ばれることをあまり好まない人などが使用することがあります。
Furries(ファーリーズ)
「Furries(ファーリーズ)」、「furry fans(ファーリー・ファン)」は、Fur(獣のやわらかい毛)から派生した言葉で、カートゥン調の絵柄をした動物が擬人化したキャラクターのファンを指すことが多いですが、語源のFurが「毛皮製品」等を意味することから転じて自身が着ぐるみを着て楽しむ人達を指すこともあります。また、ケモノとは無関係の意味では「体毛の濃い人」という意味でとられる可能性もあります。
furvert(ファーヴァート)
一方、「furvert(ファーヴァート)」は、FurとPervert(変態的行為をする)を合わせて作られた造語で、擬人化したキャラクターが好きな変な人や、着ぐるみを纏って性行為を楽しむ人たちという意味になります。
その語源や変人といった意味から良い意味では使われない為、注意が必要です。
「ケモナー」の対義語
「ケモナー」の対義語としては「ヒトナー」というものがあります。これは、漫画やアニメ、ゲームといった創作物における人間を愛している人々のことを指しています。
「ケモナー」の使い方
インターネットの普及や動物を擬人化したアニメやゲームの人気などから、インターネット掲示板やSNSを通して「ケモナー」という言葉が認知されはじめましたが、拡大解釈をした結果、「Zoophilia(ズーフィリア/現実の動物に性的な興奮を覚える人)」や「Bestiality(ベスティアリティ/人間と人間以外の動物が性行為を行うこと)」「獣耳(ケモミミ)フェチ」、獣耳(ケモミミ)スト」、獣人そのものを指したり、人間が動物耳アイテムを着用している姿に愛好を示す言葉として誤解されていることがありますが、それぞれ別ジャンルとなります。
「ケモノ」と「獣耳(ケモミミ)」は同人ジャンルにおいて別ジャンルではありますが、見た目が近しいことなどから、獣耳を含む人間よりの見た目の獣人を愛好する人達のことを「軽いケモナー」より動物よりの見た目を好む人達のことを「重度ケモナー」という表現で区別する使い方もあります。
しかし、人によって「ケモノ」の定義が様々で、「ケモナー」は蔑称だと考え、呼ばれることを嫌う人もいる為、使用する際には注意が必要となります。