「不屈」とは?意味や使い方をご紹介

「不屈」という言葉は比較的馴染みのある言葉ではないでしょうか?「不屈の精神」「不撓(ふとう)不屈」などの使われ方はよく知られているかと思います。最近では、ドラマやゲームでも使われている言葉です。この記事では、「不屈」の正しい意味や使い方をご紹介いたします。

目次

  1. 不屈とは?
  2. 不屈の使い方
  3. 不屈の類語と例文
  4. 不屈の四字熟語と例文
  5. 不屈のまとめ

不屈とは?

「不屈」は、「ふくつ」と読みます。「屈」には、「かがむ」「曲げる」「くじける」「服従する」などの意味があります。また、「不」は下の言葉を打ち消す否定詞で、「・・・でない」「・・・しない」という意味があります。

このことから、「不屈」には、
「困難にぶつかっても、くじけない」「志などを曲げない・変えない」「屈服しない・降伏しない」などの意味があります。

不屈の使い方

最近では、ドラマや漫画、あるいはゲームでも「不屈」の言葉がよく使われているようです。

韓流ドラマの「不屈の婿」は、その題名のとおり、様々な困難にぶつかってもくじけず乗り越えていく婿が描かれています。また、漫画「逆境ナイン」では、主人公の「不屈闘志」が次々と襲い掛かる逆境に立ち向かい、まさに不屈の闘志で乗り越えていくというストーリーが描かれています。ゲームの「不屈の戦士ベジータ」では、敵の攻撃に簡単には屈服しない強い戦士が主役です。

「不屈」の例文

では、私たちの日常生活の中で、「不屈」はどのような使われ方をするのでしょうか?
 

  • 彼らは、不屈の精神でエベレスト登頂を成し遂げた。
  • 彼女は、不屈の努力でこの勝利を引き寄せた。
  • 穏やかな表情とは裏腹に、彼の心には不屈の闘志がみなぎっていた。

不屈の類語と例文

「不屈」と同じような意味で使われる言葉とその例文ををご紹介します。

〇不抜(ふばつ)
意志がしっかりしていてくじけないこと
(未知の世界を切り開くには、不抜の決意が必要だ。)

〇剛毅(ごうき)
意志が強く、たやすくくじけないこと
(彼の剛毅な精神が、その事業を成功に導いた。)

〇堅忍(けんにん)
我慢強くこらえること
(母は、堅忍の心をもって、幾多の困難を乗り越えてきた。)

不屈の四字熟語と例文

不撓不屈(ふとうふくつ)

「撓」は、「たわむ」「曲がる」の意味を表し、そこに「不」がついて「不撓」になると、「たわまない」「曲がらない」、転じて「困難にあってもくじけない」の意味になります。「不屈」も同様の意味を表すので、同じ意味の言葉が重なることで、より強調した表現になっていると言えます。

元横綱貴乃花が、大関の昇進伝達式の口上で、『今後も、「不撓不屈」の精神で、相撲道に精進いたします』と述べたことは、よく知られています。強い精神力を表す言葉で座右の銘にもされる言葉です。

(例文)

  • 日本人の不撓不屈の精神が、戦後の日本の復興を成し遂げた。
  • 不撓不屈の努力が実を結び、彼は念願の優勝を果たした。
  • 様々な困難にあっても不撓不屈の精神で乗り越え、夢を実現させた彼の生き方は、多くの人に勇気を与えた。

傲岸不屈(ごうがんふくつ)

「傲」は、「おごる・たかぶる」の意味で、「岸」は、「角だって切り立った崖」を表しています。このことから「傲岸」は、「おごり高ぶってへりくだらないさま」を意味します。このことから、「傲岸不屈」には、人の意見に耳を傾けない頑固さ」が含まれているようです。

(例文)

  • 傲岸不屈な親父は、最後まで自分の意思を貫き通した。
  • 彼の傲岸不屈な性格は、周囲の人に近寄りがたい印象を与えていた。

不屈のまとめ

説明からお分かりのように、「不屈」は、強い意志前向きにチャレンジする気持ちが含まれている言葉だといえるでしょう。まずは小さなことからでも、「不屈」の心で、夢の実現や目標の達成に繋げていけるといいですね。


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