「寄与」とは?意味や使い方を類語も含めてご紹介

「寄与」の意味をご存知でしょうか。現代社会では、ほとんどの人が何らかの形で社会や他人の生き方に「寄与」していると言えるかもしれません。物事が発展するためには、さまざまな方面からの「寄与」が不可欠です。ここでは、「寄与」の意味や使い方を類語も含めてご紹介します。

目次

  1. 「寄与」の意味
  2. 「寄与」の使い方
  3. 「寄与」の類語

「寄与」の意味

「寄与」(きよ)とは、「国家や社会に対し、役立つことを行うこと」という意味の言葉です。

「寄」の字は、「寄付」のように「贈ること」の意、「与」の字は「与える」の意ですから、「贈り与えること」と意味を覚えましょう。

「寄与」の使い方

「寄与」は、主に「寄与する」のかたちで、何かが、何か大きなものの成立・維持・発展などに役立つことを指して使います。

「寄与される」対象は、基本的には国家・社会といった規模の大きなもので、個人に対して何かを寄与する、といった使い方はあまりされません。しかし、個人がある大きな規模の偉業を達成するにあたり、誰かがその成功に寄与した、といった使い方は可能です。

「役に立つ」ことの種類に限定はなく、かなり幅広い意味で「寄与」という言葉を当てはめて使うことができます。

例文

  • 〇〇社がこの地に新しく立ち上げる工場が、地域経済の発展と雇用の創生に寄与することは間違いない。
  • 先進分野の科学的発明が、市民生活の豊かさに寄与するとは限らない。それは新たな争いを産む契機ともなる。
  • この国の伝統的な芸術文化を支え、その維持・発展に寄与した功績を称えられ、〇〇さんが人間国宝に指定された。
  • 日夜身を粉にして働いているが、ただ家族を養うためで、会社や国に寄与しているという実感はない。

「寄与」の類語

貢献

「寄与」のもっともわかりやすい類語は「貢献」(こうけん:力を尽くすこと)です。国家、社会、その他集団など、公のもののために力を尽くすという意味合いがあり、「寄与」と同じように使うことができます。

【例文】:今月の売り上げアップに貢献したとして、Aさんが部内で表彰された。

奉仕

「奉仕」(ほうし)には、「献身(けんしん)的に国家・社会のためにつくすこと」という意味があります。

対象が「国家・社会」という大きな枠組みのみを基本としている点、身を投げ出す「献身」という言葉が含まれている点から、やや大仰なイメージを伴う点に注意しましょう。

【例文】:軽犯罪は、刑罰ではなく社会奉仕活動によって免じるという法を敷いている国もある。


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