「池沼」とは?意味や使い方をご紹介

「池沼」という言葉を聞いたことがありますか?この熟語の意味は「池と沼」ですが、インターネットではスラングのひとつとして、本来と異なる意味で広く使用されているのです。今回は「池沼」の読み方やスラングとしての意味、気になる使い方などをわかりやすく解説します。

目次

  1. 「池沼」の読み方と本来の意味
  2. ネットスラングとしての「池沼」
  3. 「池沼」の発祥とは
  4. 「池沼」というスラングの成り立ち
  5. 「池沼」の使い方
  6. 「池沼」のニュアンス

「池沼」の読み方と本来の意味

みなさんは池沼という言葉を聞いたことがありますか?池沼と書いて「ちしょう」と読みます。あまり日常的に使用される熟語ではないのですが、意味は単純明快で、読んで字のごとく「池と沼」のことです。

本来の意味での池沼はあまり使用頻度の高くない熟語と言えますが、実はこの単語、インターネットではスラングのひとつとしてしばしば使用されています。今回はネットスラングとしての池沼について、意味や言葉の成り立ち、使用法などを詳しく解説します。

ネットスラングとしての「池沼」

ネットスラングとしての池沼には、知的障害者という意味があります。池と沼がなぜ知的障害につながるのか、ちょっと不思議ですよね。

知的障害者という単語は、略すと知障(ちしょう)です。これをパソコンのキーボードで入力したとき、一番はじめに表示される変換候補が「池沼」です。つまり本来の意味とは無関係に、略称と同一の読みであるというだけで、池沼が知的障害者の意で使用されているわけですね。

「池沼」の発祥とは

池沼は日本の大手電子掲示板「2ちゃんねる(現在は5ちゃんねる)」発祥のネットスラングです。現在でこそ世間に広く知られる2ちゃんねるですが、開設当時はアンダーグラウンド的な色合いが濃く、利用者による文化形成も独特だったため、インターネットユーザーの間でも決して親しみやすい存在ではありませんでした。

「2ちゃんねるの存在自体は知っているけれど、書き込んだり閲覧したりしていると白い目で見られる」というような認識です。しかしその文化や特異性から、2ちゃんねるではこれまで多くのネットスラングが生み出されました。池沼もそのひとつです。

「池沼」というスラングの成り立ち

2ちゃんねる発祥のネットスラングには「奴→ヤツ→ヤシ→香具師(やし)」といった、誤変換による言葉の変遷がよく見られます。池沼の成り立ちも例に漏れず「知的障害者→知障→ちしょう→池沼」という経路を辿っています。

上記以外にも中学生を意味する「厨房(中学生→中坊→厨房)」や、サーバーを意味する「鯖(サーバー→サバ→鯖)」などの例が挙げられます。また既出という意味の「がいしゅつ」、巣窟を意味する「すくつ」など、漢字の読み間違いを発祥としたスラングが存在するのも、2ちゃんねるならではと言えるでしょう。

「池沼」の使い方

池沼はもともと知的障害者を意味する言葉ですが、現在はもう少し広い意味で使用されています。例えば常識的ではない、または理解に苦しむ挙動や発言をした人に対して、実際に相手が知的障害を持っているか否かはともかく「池沼」と称する場合などです。

もうお気づきかもしれませんが、池沼というのはあくまで蔑称で、主に他者を口撃する際などに使用されています。「何を言っているのかわからない。こいつ池沼だろ」などといった形で、相手を知的障害者と断定することにより口撃するのです。

池沼以外にも、ネットスラングとしての蔑称はたくさんあります。気違いをもじった基地・基知害・ガイキチ・キティ・Kitty Guy・電波。低学歴者や不良を意味するDQN・ドキュン・ドキュソ。最近ではアスペルガー症候群を略したアスペという言葉もよく聞かれます。

「池沼」のニュアンス


「池沼だろ」という言葉には、「常識的な自分には到底理解できない、知的障害者もかくやという振る舞いだ」というニュアンスが含まれています。この場合の発言の主な意図は、相手に自身の振る舞いの非常識さを認識させることであり、知的障害者と断定すること自体にさほど意味はありません。

しかしながら、本来は知的障害を持った人が自身の存在を卑下する必要など全くないわけで「知的障害者と断ずることで相手の人格や行動を否定できる」という考えそのものに、根源的な差別意識が存在しているのは間違いありません。もしもあなたが良識ある人物なら、池沼という言葉は安易に使用するべきではないでしょう。

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