「惚気」の意味とは?
「惚気」(のろけ)は惚気ること、また、そのような内容の話のこと。「惚気る」とは、自分の配偶者や恋人について自慢気に話をするという意味です。
「惚気」という言葉において、「惚」はほれる、恋い慕うこと、「気」は心の働きや意識を表します。
「惚気」の使い方
「惚気」は、恋人や配偶者について、「どんなに仲良くしているか」「どれほど素晴らしい人であるか」を嬉しそうに話すことや、その話自体を指します。
近年では、SNSを使った「惚気」も見られます。たとえば、恋人と楽しく過ごしている画像を載せたり、配偶者と幸せそうにしている様子をフォロワーに伝えるといったことです。
「惚気」を使った語と例文
【「惚気」を含む慣用表現】
- お惚気(おのろけ)…名詞の「惚気」に、丁寧を表す接頭語の「お(御)」が付いた語。意味は「惚気」と同じ。
- 惚気話(のろけばなし)…人に惚気てする話。「惚気」とほぼ同じ意味。
【例文】
- 友人はSNSに彼氏との写真ばかり載せて惚気ている。
- 親友は、かれこれ1時間以上も、電話の向こうで、最近できた彼女の惚気を言っている。
- 新婚だから仕方ないけど、A先輩から仕事中ずっと、お惚気を聞かされるのは参っちゃう。
- Bくんは硬派だと思ったのに、朝から晩まで彼女さんの惚気話をしているね。
「惚気」に「ごちそうさま」と返すのはなぜ?
(C)
バイト先で彼氏の話をいつものようにしていたら、店長からイライラしたように「Cさん、惚気はもういいよ。ごちそうさま!」と言われました。どういうことでしょうか?
はじめのうちは、相手が幸せそうにしているのを微笑ましくて「惚気」を聞いていても、あまりに度重なるとうんざりするでしょう。
それは、「惚気」に飽きた、マウントを取られている(意味:相手に優位に立たれている)ように感じる、「惚気」に時間を取られたくない、などの不快感からくるものです。
ところで、「ごちそうさま」はご飯を食べた後にいう挨拶です。満腹でもう食べられないといった様子も察せられます。
「惚気」に対する「ごちそうさま」という返事は、「惚気でお腹が一杯だから、もう結構だよ」というニュアンスを表すものです。