「惚気」とは?意味や使い方をご紹介

「惚気」(のろけ)とは、愛している相手について得意げに話すことを表しています。「惚気」を言っている方は気分が良くても、何度も聞かされる方はたまったものではないでしょう。こちらでは「惚気」について、意味や使い方などをご紹介します。

目次

  1. 「惚気」の意味とは?
  2. 「惚気」の使い方
  3. 「惚気」に「ごちそうさま」と返すのはなぜ?

「惚気」の意味とは?

「惚気」(のろけ)は惚気ること、また、そのような内容の話のこと。「惚気る」とは、自分の配偶者や恋人について自慢気に話をするという意味です。

「惚気」という言葉において、「惚」はほれる、恋い慕うこと、「気」は心の働きや意識を表します。

「惚気」の使い方

「惚気」は、恋人や配偶者について、「どんなに仲良くしているか」「どれほど素晴らしい人であるか」を嬉しそうに話すことや、その話自体を指します。

近年では、SNSを使った「惚気」も見られます。たとえば、恋人と楽しく過ごしている画像を載せたり、配偶者と幸せそうにしている様子をフォロワーに伝えるといったことです。

「惚気」を使った語と例文

【「惚気」を含む慣用表現】

  • お惚気(おのろけ)…名詞の「惚気」に、丁寧を表す接頭語の「お(御)」が付いた語。意味は「惚気」と同じ。
  • 惚気話(のろけばなし)…人に惚気てする話。「惚気」とほぼ同じ意味。

【例文】
  • 友人はSNSに彼氏との写真ばかり載せて惚気ている。
  • 親友は、かれこれ1時間以上も、電話の向こうで、最近できた彼女の惚気を言っている。
  • 新婚だから仕方ないけど、A先輩から仕事中ずっと、お惚気を聞かされるのは参っちゃう。
  • Bくんは硬派だと思ったのに、朝から晩まで彼女さんの惚気話をしているね。

「惚気」に「ごちそうさま」と返すのはなぜ?

(C)

バイト先で彼氏の話をいつものようにしていたら、店長からイライラしたように「Cさん、惚気はもういいよ。ごちそうさま!」と言われました。どういうことでしょうか?

はじめのうちは、相手が幸せそうにしているのを微笑ましくて「惚気」を聞いていても、あまりに度重なるとうんざりするでしょう。

それは、「惚気」に飽きた、マウントを取られている(意味:相手に優位に立たれている)ように感じる、「惚気」に時間を取られたくない、などの不快感からくるものです。

ところで、「ごちそうさま」はご飯を食べた後にいう挨拶です。満腹でもう食べられないといった様子も察せられます。

「惚気」に対する「ごちそうさま」という返事は、「惚気でお腹が一杯だから、もう結構だよ」というニュアンスを表すものです。


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