「滅入る」の意味
「滅入る」(めいる)という言葉には、以下の二つの意味があります。
- 元気がなく憂鬱(ゆううつ)になる。ふざぎこむ。
- 深く入り込む。めりこむ。
語源は「減り入る」(めりいる)の略ではないかと考えられており、「減る」(める)という言葉の中に、「衰える」「弱る」といった意味が含まれています。
「減」ではなく「滅」という字が使われている理由はわかっていませんが、「メリハリ」の「メリ」に通じる言葉であると考えれば、感情や気分にかかわる意味もうなずけるのではないでしょうか。
「滅入る」の使い方
「滅入る」は、基本的に「気が滅入る」「気持ちが滅入る」「気分が滅入る」「心が滅入る」などのように、心の置かれている状態や感情について、落ち込み、暗い気分になるさまを指して使います。
例文
- 月曜になると気が滅入る、という人は多いらしい。
- 給料も低く、交際している人もいない。これからのことを考えると、心が滅入る一方だ。何か希望があればいいのだが。
- これから上司の元へ行って、ミスを報告しなければいけないと考えると、気が滅入りそうだ。
- 手ひどく失恋した彼女はずいぶん気持ちが滅入ってしまったようで、今はベッドで伏せっている。
「滅入る」の類語
「滅入る」の類語として、以下のような言葉が挙げられます。
【気分が落ち込む】
- 気が抜ける
- 気を落とす
- 虚脱
- 落胆する
- 挫ける
- がっかりする
【苦しむ】
- 苦悩する
- 困り果てる
- 詰む・行き詰まる
- 手を焼く
- 辟易(へきえき)
- 参る
- 音(ね)を上げる
- 悩む
- 煩(わずら)う