「食傷気味」とは?意味や使い方をご紹介

「食傷気味」と書いて「しょくしょうぎみ」と読みます。もともとは食に関する言葉ですが、現代では食事に関わらず、さまざまなシーンで「食傷気味」という表現が使われるようになりました。今回は「食傷気味」の意味を、使い方も含めてご紹介します。

目次

  1. 「食傷気味」とは
  2. 「食傷気味」を用いた例文
  3. 「食傷」の意味
  4. 「食傷気味」の類義語

「食傷気味」とは

「食傷気味」とは、繰り返し起こる同じ事象に関して嫌気がさすことです。後ろに気味が付くことによって、嫌だという気持ちをはっきりと表すのではなく、やんわりと表現する言葉となります。

人間関係においても実生活においても、何度も同じことが繰り返されうんざりすることがあります。そのような時に「食傷気味」という言葉を使います。

「食傷気味」を用いた例文

  • 友人と会うたびに聞かされる職場の愚痴にも、そろそろ食傷気味。
  • 自分のミスが原因だとわかっていても、いつまでも文句を言われ続けるとさすがに食傷気味になる。
  • 彼女の幸せを祝いたい気持ちはあるけれど、毎回のノロケ話には食傷気味になるというものだ。
  • 最近の作品はテーマが偏りすぎていて食傷気味なのだが、それも良い勉強と思い直し見ることにする。
  • 事が起きるたびに解決策を話し合うのだが、同じ議論を繰り返しているだけでは食傷気味になってしまうので、そろそろ結論を出したいところ。

「食傷」の意味

もともと「食傷」と言う言葉には、次の意味があります。
 

  1. 食中毒を起こすこと、食あたり
  2. 食べ飽きること
  3. 何度も同じような物事に接して、いやになること

「食(が)傷(いた)む」という文字が示すとおり、もともとは「食中毒」や「食あたり」を意味する言葉でした。しかし、今では「同じ食事を食べ続けて飽きること」から転じた「何度も同じような物事に接して、いやになること」という意味で使わる方が一般的です。

「食傷気味」の類義語

「食傷気味」に似た言葉には「うんざり」や「飽き飽き(する)」などがありますが、どちらも「食傷気味」に比べると表現としては強い印象があります。「食傷気味」に近い表現として、若者言葉の「おなかいっぱい」という言葉が挙げられます。

この「おなかいっぱい」も「食傷気味」と同様、「これ以上はいらないよ」という意味です。気の合う仲間同士の会話においては、こちらを用いる方が気持ちが伝わりやすいかもしれません。


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