「暁には」の意味とは?
「暁には(あかつき-には)」は、今よりも先の時期にある物事が実現した時にはという意味です。
「暁」はもともと、日の出を迎える前の暗い時間帯のことでしたが、現在では「夜明け」と同じころを指す言葉として使われています。
「暁」は、「夜明けの明るさ」を「実現や成功」になぞらえて、「近い将来に実現した場合を心待ちにする様子」を表すようになりました。
「暁には」の使い方
「暁には」は、「~の暁には」または「~した暁には」という形で用いられます。「~」の部分には、その人が成功させたいこと、実現を希望すること、成就させたい願いなどが入ります。
「実際にそのようになるか分からないが、~が実現した時には何々をしたい」といったように、たとえうまくいく保証はなくても、やりたかったことを希望通りにやり遂げようとする強い意欲や、ポジティブな計画、予定を表す時に使います。
少し堅い表現ですので、改まっている場での発言で使用することも多いです。例えば、選挙運動のスピーチや、就職や推薦入試などの面接での自己アピール、就職や転職活動での履歴書の志望動機欄への記載にも使われます。
「暁には」を使った例文
- 当選の暁には、公約通り国民の皆様のために汗を流す所存にございます。
- 入社の暁には、粉骨砕身、業務に励みたいと思っております。
- お前が志望校に合格した暁には、おじいちゃんおばあちゃんも呼んで食事に行こう。
- この発明が大当たりした暁には、億万長者にだってなれるだろう。
- 決勝戦で勝った暁には、後援会の皆様を招いて祝勝会を開こうと考えています。
「暁には」の言い換え表現
「暁には」は将来への希望と意欲を表す表現です。そのため、どちらかというと消極的な気持ちのときや、それほど強い意欲がない場合には使いません。
その場合は、「~した時には」「~した際には」のように、単に「実現した後で何かをする」といった表現を用いると良いでしょう。
【例文】
- 全く知らない土地での生活を子どもも不安がっているが、友達ができた時には不安も解消されるだろう。
- あまり自信はありませんが、簿記検定に受かった際にはご報告しますね。