「信条」とは?意味や使い方を類語も含めてご紹介

「信条」とは、キリスト教の宗教用語ですが、現代では、そこから派生した意味のほうが頻繁に使われています。いずれにせよ、確固たる信念が背景にあることに変わりはありません。今回は、「信条」とはなにかを、二つの意味ごとの使い方を類語も含めてご紹介します。

目次

  1. 「信条」とは?
  2. 「信条」の使い方:一般的
  3. 「信条」の使い方:キリスト教
  4. 「信条」の類語

「信条」とは?

「信条」(しんじょう)の意味は、大きく二つに分けることができます。

  1. 固く信じて守っている事柄や考え。信念。
  2. キリスト教の用語で、信仰の箇条、教義の基本を要約した定式(クレド)、もしくは、信仰告白を基準化したもの。

今回は、一般的に用いられる頻度の高い意味1を中心に、それぞれ項目をわけて解説していきます。

「信条」の使い方:一般的

ビジネスシーンなどで

「信条」は、例えば、就職をめざす人は頻用する言葉かもしれません。なぜなら、履歴書や志願時に提出する資料、面接での質問などに登場することが多いキーワードのひとつだからです。

人材を採用する側にとっては、その人物がなにを固く信じて実践しているのかを知ることはきわめて重要です。「信条をのべよ」という欄があったり、「あなたの信条はなんですか?」と直接問われる確率が高いのです。

「信条」は、後ほど説明しますがもともとがキリスト教の用語であるだけに、基本的には、自分がよりよく生きるためのものです。かつ、それを「実践」していることがポイントであればなお、面接などでは社会人にふさわしい内容を選択すべきでしょう。

言い回しと内容モデルの例

「信条」のおもな言い回し、就職活動などで用いられることが多い「信条」の内容モデルをご紹介しましょう。まずは、信条はなにかと問われたときに、どのような言い回しで答えるべきかの例です。

  • 信条は~です。
  • ~という信条を持っています。
  • ~を信条としております。
  • ~という信条を貫いています。

よく使用される「信条」の例としては、「不言実行」「決して諦めないこと」「ポジティブな思考と行動」「独自の発想力を磨く」などです。

「生活信条」とは?

「信条」の対象は、基本的に自分の生き方の行動指針のことですが、時に「生活信条はなんですか?」と問われることがあります。「信条」と同じものと考えることもできますが、あえて「生活」を強調して問われるときは、具体的な生活指針を挙げればよいでしょう。

回答例としては、「早寝早起き」「遅刻をしない」「思いやりをもち笑顔で人に接する」「他者とのコミュニケーションを大切にする」などです。

例文

  • 私の信条は、常にポジティブに考えること、決して諦めないことです。
  • 私は、不言実行を信条としております。
  • 生活信条は、自分の心が惹かれるものを最優先に選ぶということです。

「信条」の使い方:キリスト教

キリスト用語の「信条」(ローマ・カトリックでは信経ともいう)は、聖書につぐ信仰基準のことであり、「私の信条は~」などのように、個人的な信念、守り事として使うことはできません。

信仰の根本を明確に簡潔に述べていることから、礼拝文などにも用いられます。キリスト教における「信条」を使うときには、聖書や教義と同様のものとして扱いましょう。

例文

  • Aさんは敬虔なキリスト教徒で、聖書と信条を日々読み、かつその内容にそった生き方を実践している。

「信条」の類語

信念

信念(しんねん)とは、正しいとかたく信じて疑わない心、宗教を信じる気持ち、信心を意味する言葉です。「信条」には行動的実践が伴うニュアンスが含まれる一方、「信念」は強く信じる思いというだけでも成り立つ言葉です。

【例文】:私は、人生でおこる事々はすべて自身のためにある、という信念をもって生きています。

モットー

モットーは、英語の「motto」を元とするカタカナ語ですが、そもそもはイタリア語由来の言葉で、日常の行為や生活の方針、指針となる事柄やそれを表現した語句や標語を意味します。

【例文】:私のモットーは、どんなことがあろうとなかろうと、つねに明るい気持ちで暮らすことです。


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