「リニューアル」の意味
「リニューアル」は英語表記で「renewal」で、もともと「再開」や「回復」などの新しくするという意味です。
日本語の場合は、以下のような意味で使われます。
- 老朽化した店舗などを新しく作り直す。改装
- 物事を一新する。更新や延長
- 都市の再開発
「リニューアル」の使い方
現在、3の意味での「リニューアル」は、そのまま日本語の「再開発」を使う例が多く、外来語の表記ではあまり用いられないようです。
そこで、ここでは1や2の意味で使われる例を、いくつかシチュエーションを想定しながら紹介していきます。
店舗を改装
「リニューアル」は、店内や売り場の一部の内装などを変えて、装いも新たに再び開店する際に使われる典型的な言葉です。
広告などで、改装後に開店する「リニューアルオープン」、改装を期にセールをする「リニューアルセール」などの文言で見たことがある方も多いのではないでしょうか。
【例文】
- デパートのコスメ売り場がリニューアルして、明るく広々して商品を見やすくなった。
- リニューアルした文房具屋で、海外のブランドの筆記用具を置くようになったそうだ。
- ケーキ屋さんがリニューアルオープンして、新装開店記念で喫茶スペースのケーキセットが半額になっていた。
- ブティックでリニューアルセールをしていて、お目当ての服が3割引きで購入できた。
商品内容や契約などを一新・更新
「リニューアル」は、ものに依らず内容を一新する、更新するなどの意味でも用いられます。例えば、テレビ番組であれば内容が変更される、商品であれば種類の追加や変更、もしくは材料や価格、容量などを変更をする場合が挙げられます。
【例文】
- 当社の○月○日以降の商品リニューアルについてお知らせいたします。価格も変更となりますので、ご注意ください。
- あのクイズ番組がリニューアルするんだって。解答形式が変わるのかな?
- A社ブランドのアイシャドウがリニューアルするらしいよ。私が好きな01番、廃番にならないといいな。
設備の改修
「リニューアル」は古くなった設備の改修の意味でも使えます。例えば、耐用年数が近くなった部品や機材、設備などの点検をして部品の取り替えや修理などである程度の期間使えるようにしたり、安全性や機能性を高めたりする場合などが挙げられます。
【例文】
- 古くなったエレベーターをリニューアルした。
- 照明をLED電球にリニューアルした。
- 館内を点検して、防災設備をリニューアルして災害に備える。
- 盗難などの犯罪を防ぐため、防犯カメラなどの設備をリニューアルした。
サイトを再構築
インターネットサイトのデザインを一新した場合を「リニューアル」ということもあります。主な実施理由として、見栄えをよくしたり、情報を見やすくしたりして、訪問数や閲覧数の増加を狙う例があります。
また、サービスサイトや通販サイトの場合は、利用者が操作しやすいようサイトの機能やシステムを修正・変更することで、より多くの利用が見込むこともしばしばです。
【例文】
- 古臭くて閲覧数が上がらないので、専門家に頼んで当社サイトのリニューアルを決めた。
- 通販サイトのリニューアルをしたら、オシャレで商品のイメージがしやすいと集客数が上がった。
- アンケートで商品の紹介が見にくいと回答があったので、色合いや文字のサイズを考慮してリニューアルをしてみた。
「リニューアル」の類語
リフレッシュ
「リフレッシュ」(英語:refresh)とは、古くなった物を再び生かすという意味です。「リニューアル」とよく似た意味ですが、こちらは主に人の様子を表す際に使われます。
例えば、人が元気を取り戻すこと、気分が良くなること、生き生きとした状態を蘇らせることなど。会社によっては、社員や家族の気分転換ができるように「リフレッシュ休暇」の制度を設けている所もあります。
【例文】
- 週末、父はウォーキングで汗を流し、リフレッシュできたようだ。
- リフレッシュ休暇を利用して、隣町の山へ散策に行ってきたよ。
リフォーム
「リフォーム」(英語:reform)の本来の意味は、改正や改良、新しく作り直すことをいいます。一見「リニューアル」と似ているようですが、対象となる物が異なります。
和製英語でいう「リフォーム」は、衣服などを仕立て直したり、古くなった和服や洋服の生地を雑貨などに作り替えたりすること、もしくは、住宅の修繕や補強工事などの改築や改修工事を指すことが多いです。
【例文】
- おじいちゃんの介護度が上がったので、家をリフォームしてバリアフリーにした。
- 古くなった着物のシミが出来ていない所を使って、ベストとスカートにリフォームした。
リファビッシュ
「リファビッシュ」(英語:refurbish)とは、本来は、磨き直す、一新する、修理調整をするという意味です。「リニューアル」と似ていますが、日本では初期不良などで早期に返品された品や中古品を、メーカー側が再調整や修理をして再度販売することを指します。
主に電子機器にリファビッシュの商品が多く、特に中古パソコン市場でしばしば見かけます。「リファビッシュ品」には、少々傷がある場合もありますが、比較的型式の新しい製品もあり、保証付きで安い値段で購入できるのがメリットです。
【例文】
- 最寄りの家電量販店では、タブレットやスマートフォンのリファビッシュ品が売っていた。
- 中古を扱うショップでリファビッシュパソコンを入手したが、特に問題なく動いている。