「URL」とは
「URL」とは「Uniform Resorce Locator」の略で、WEBページ等を特定するための文字列です。「Uniform」は日本語でも制服やスポーツの服装などを指して「ユニフォーム」と言いますが、「Uni」とは「単一」という意味です。つまり特定できることを意味します。制服やスポーツのユニフォームを見れば、どの学校やチームか特定できますね。
「URL」は「アドレス」とも言いますが、現在は「アドレス」というと「メールアドレス」を指すことがほとんどです。「アドレス(address)」とは「住所」という意味で、URLはまさにインターネット上の住所です。
WEBページだけでなく、WEB上の画像やTwitterの1つ1つの投稿にもURLが設定されています。
「URL」の各種記号の読み方
- 「:」…コロン
- 「/」…スラッシュ
- 「//」…ダブルスラッシュ
- 「.」…ドット
「URL」の意味を分解して解説
ここでは本サイト『コトバの意味辞典』の以下の記事のURLを通して、それぞれの部分の意味を解説します。
「ネット用語とは?意味や使い方をご紹介」
https://word-dictiomary.jp/posts/532
「http://」または「https://」
まず最初に「https://」があります。これは「プロトコル」と呼ばれる部分です。現在のWEBの世界は「https://」と「http://」が混在している状況です。(※末尾の「s」の有無が異なります)
「https://」は「http://」がバージョンアップしたものと考えれば良いでしょう。何が違うかというと、通信が暗号化されているかどうかです。「https://」は暗号化されています。利用環境(ブラウザ)によるのですが「https://」の場合はURLの前に「鍵(錠前)マーク」がついていることが多いです。一方「http://」の場合は注意を促す「!」や「保護されていない通信」といった表記があったりします。
そう聞くと「http://」のページは危険な気がしますが、基本的にはそう大袈裟なものではありません。例えば現時点では法務省や衆議院のサイトも「http://」です。これは既に存在するサイトを「https://」にするには費用がかかるためと考えられますが、重大な問題があるならば放置しているはずがありません。
ではどんなページも「http://」で問題ないかというとそうではありません。WEB入力フォームのように個人情報を送信するページ等は「https://」でないと危険です。ほとんどの場合、「http://」のサイトでもWEB入力フォーム等になると「https://」になっています。こういったサイトはきちんと対応していると考えて良いでしょう。
www.
『コトバの意味辞典』のURLには表記されていませんが、多くのWEBページには「http://」「https://」 の後に「www.」があります。これは「World Wide Web」の略です。
word-dictiomary.jp
この部分を「ドメイン」と言います。ドメイン取得は早いもの勝ちです。またドメイン取得・維持には費用がかかります。
『コトバの意味辞典』のページは全て「word-dictiomary.jp」がついています。ドメインは自社ビルの「ビル名」のようなものと考えれば分かりやすいでしょうか。というのも、自社ビルのどの階をどのように使うかは所有者の自由なのと同様、ドメイン以降のどの階層をどう使うかは自由だからです。
jp
これは国を表す部分です。日本は「jp」です。フランスならイギリスは「uk」、フランスは「fr」など決まっています。、
com
米国版の「Amazon.com」のように国表記がないURLもあります。「com」は「commercial(商用)」という意味です。しかしAmazonも日本版は「Amazon.co.jp」、フランス版は「Amazon.co.fr」となっています。
co
「Amazon.co.jp」の「co」は「company」という意味で、どういった組織・団体かを示しています。例えば大学なら「ac(academy)」、都道府県なら「or(organization)」などです。
posts
少し話が逸れましたので、『コトバの意味辞典』の記事URL(https://word-dictiomary/posts/532)に戻します。
ドメイン「word-dictiomary.jp」以降は自由に決めることができます。上記URLの場合、次に続くのは「posts」です。これは「投稿」つまり「記事」という意味です。その後の「532」は連番ですね。
一方、トップページ下部の「運営者情報」は「about」となっています。他にも用途に応じて、ドメイン所有者が様々なURLを設定することができます。
「/(スラッシュ)」はフォルダの階層
「/(スラッシュ)」はパソコンでいう「フォルダ」の階層と思えば良いでしょう。例えばデスクトップに「取引先フォルダ」を作り、その中に「関東」フォルダを作り、その中に「A社」というファイルを設置しているとします。これをURL形式の表現で表すと「http(s)://(www.)ドメイン/取引先/関東/A社」となります。
「URL」まとめ
以上をまとめると、「https://」(または「http://」)はWEBページの場合は最初にあります。次の「ドメイン」は早い者勝ちで、すでに存在するドメインは使用できません、「ドメイン」以降は自由に設定できますので、誰が見ても分かりやすいような文字列を使用するのが理想です。