「アメニティ」とは?意味や使い方をご紹介

「アメニティ」という言葉をご存知でしょうか。聞き覚えはあるけれど、とっさに「何のことだっけ」となる方も多いかもしれません。「アメニティグッズ」のかたちであれば、思い当たる方もいるでしょう。ここでは、「アメニティ」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「アメニティ」とは?
  2. 「アメニティ」の使い方
  3. 「ホテルアメニティ」のあれこれ

「アメニティ」とは?

「アメニティ」(amenity、アメニティー)とは、広義には「都市計画における場所や環境などの快適さ」のことで、主に「住環境の快適性、住みやすさ」に注目したニュアンスを持ちます。

さらに派生して、生活の利便性を図るための「アメニティ・グッズ」の略、すなわちホテルの客室などに備えられている歯ブラシやシャンプーなどの備品のことを「アメニティ」と言う場合もあります。

一般的な日本語で「アメニティ」と言った場合、この狭義の「アメニティ・グッズ」の略として聞く機会も多いため、ひとまずは「生活を快適にするための各種備品のこと」と捉えていても問題ないでしょう。

「アメニティ」の使い方

「アメニティ」は、大まかに言えば「快適性(を与えるもの)」のことです。多くの都市は、住民の「アメニティ」を考慮して娯楽施設や文化施設などを建設しますし、そうして作られた施設や空間デザインも「アメニティ」と言います。

狭義の意味で、ホテルの生活備品を「アメニティ(・グッズ)」というのは、そこで生活する場合の快適性を考慮しているから(ホテルという業種の重要なサービスだから)ですね。

他にも、旅客機のファーストクラスなど、居住性・過ごしやすさを重視したサービスや各種備品なども「アメニティ」に該当します。一方、生活や居住性の良し悪しに特に関係のない備品等を「アメニティ」と呼ぶことは基本的にはありません。

例文

  • この地域では、国家主導で「老人福祉都市」が標榜され、喫茶店から集会場、歩道の植林まで、さまざまなアメニティが提供されている。
  • 〇〇公園の周辺は、買い物施設だけではなく映画館や劇場なども充実した一大アメニティ空間として計画・開発されてきました。
  • たまには贅沢しようと高級ホテルに泊まったら、洗面台にあるアメニティの化粧品がブランドものでびっくりした。
  • 険しい山の山小屋にも最低限のアメニティが備えられていて、快適に眠ることができた。
  • 彼の新車は、冷暖房、音響設備、ソファのようなシートなど、車内とは思えないほどアメニティが充実したモデルで、長距離ドライブも苦にならない。

「ホテルアメニティ」のあれこれ

ホテルで扱う「アメニティ・グッズ」のことを「ホテルアメニティ」と言うことがあります。具体的には、くし、かみそり、歯ブラシ、ボディスポンジ、シャンプー、リンス、化粧品などが該当し、一個一個が簡素な造りで、個包装になっているものもあります。

基本的には、「アメニティ」はわざわざ細々とした生活必需品を持ち込まなくても生活の利便を図るためのものであると言えますが、付加価値として高級ブランドの商品を採用したり、オリジナルアメニティを開発して置いてある企業も少なくありません。

「アメニティ」の充実性がそのホテルの格付けや人気を左右することもあり、中にはその種類や数でホテルを選ぶ方もいるようです。また、「アメニティ・グッズ」そのものを販売しているホテルもあるほどです。

「アメニティ」は持ち帰ってよい?

ホテルに備えられている「アメニティ」は便利なものが揃っており、ついつい、持ち帰ってしまいたくなる場合もあるでしょう。

基本的には、個包装かつ使い切りのもの(かみそり、歯ブラシなど)は持ち帰っても構いません。その都度、ホテル側が補充するものだからです。一方、浴衣、タオル、コップ、ドライヤーのような、次の客も使うであろう備品は基本的には持ち帰りNGです。

ホテルによっても線引きは異なりますが、「洗うなどして、繰り返し使うことが想定されているもの」は原則NGと思っていたほうがよいでしょう。欲を出して持ち帰りすぎると、迷惑行為と判断されてしまうかもしれません。

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