「おちおち」とは?意味や使い方を例文も含めてご紹介

気がかりなことがあって寝ている場合ではないことを、「おちおち寝てもいられない」と言うことがあります。この「おちおち」は単独で使う例はあまりないので、意味や使い方が分かりにくいと感じるかもしれませんね。こちらでは例文を混じえて「おちおち」について説明しています。

目次

  1. 「おちおち」の意味とは?
  2. 「おちおち」の使い方
  3. 「おちおち~ない」の類語

「おちおち」の意味とは?

「おちおち」は漢字で書くと「落ち落ち」となります。「おちおち」は、落ち着いて安心してという意味の副詞です。

ただし、「おちおち」は、そのまま肯定する意味で使われる例はあまり見られません。「おちおち(と)~ない」のように、打ち消しを伴うかたちで使います。

「おちおち」の使い方

「おちおち(と)~ない」のように打ち消しの言葉と合わせると、「落ち着いて~できないこと」「安心して~できないこと」を表します。

この言い回しが使われるのは、たとえば、物事に集中して取り組むことや、行動に専念するのが難しい状況です。

「おちおち」を使った例文

  • 夫の実家に行くと姑に気を遣うので、おちおちしていられない。
  • 金庫が盗まれないか心配で、夜もおちおち寝られやしない。
  • 近所の人がジロジロ見るので、自宅でもおちおちとくつろげない。
  • SNSのフォロワーが増えると、炎上が怖くておちおち自分の意見を書いていられない。

「おちおち~ない」の類語

「おちおち」はそのままで使われる例は少ないので、否定する形の「おちおち~ない」に近い表現の言葉について紹介します。

気が抜けない

気が抜けない」(きがぬけない)とは、気持ちが張り詰めている状態が続いているという意味です。「気」はこの場合は、いろいろなことに思いがめぐる心の状態のこと、「抜けない」はある状態が消えることがないことを指しています。

安心できない様子を表しますから、置かれている状況は「おちおち~ない」と同じです。

【例文】

  • いくら自宅の鍵を取り替えても、一人暮らしでは気が抜けない。
  • 彼はやり手だから、会うときはいつも、手の内を見透かされているようで気が抜けない。

緊張

緊張」(きんちょう)には多くの意味があります。その中の、気持ちが張り詰めて体に緩みがなくなるという意味は、「おちおちと~ない」に近い状態を表します。

【例文】

  • 明日、大勢の前でスピーチをすることになり、緊張して寝付けない。
  • 仕事を上司に監視されていると、緊張して普段はしないミスをしてしまう。


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