「笑顔」とは?
「笑顔(えがお)」とは、にこにこと笑った顔、笑いを含んだ顔のことです。
「笑顔」使い方
- 普段から、笑顔であいさつをするよう心がけている。
- まじめな部長は社内ではめったに笑顔を見せないが、飼い猫の前では笑顔になるらしい。
- あのカフェの店員さんは笑顔がすてきだ。その笑顔を見たくて、ついそこに寄ってしまう。
「笑顔」類語
「笑い顔」
「笑い顔(わらいがお)」は、笑っている顔という意味です。辞書で「笑顔」の意義説明にも使われている言葉なので、同じ意味と考えて良いでしょう。
【例文】
- 赤ん坊の笑い顔を見ていると、こちらも自然と笑い顔になる。
- 担任は厳格な先生で、在学中は笑い顔ひとつ見たこともなかった。
「微笑み」
「微笑み(ほほえみ)」とは、微笑んだ顔。つまり、声を立てずににっこり笑うことを指します。「微笑(びしょう)」や「頬笑み(ほほえみ/ほおえみ)」も同じ意味です。
「笑顔」はアハハ、ウフフと声を出して(出しそうに)笑う顔、「微笑み」は場合は表情だけで笑う様子を指すという点では異なります。
【例文】
- 彼女は微笑みを浮かべたまま、黙って私の話を聞いてくれた。
- 祖父はいつも穏やかな微笑みを湛えて(たたえて)いたが、若い頃はずいぶん厳しい人だったと聞く。
「喜色」
「喜色(きしょく)」は、うれしそうな顔つきやよろこんでいる様子を指します。「喜色満面(きしょくまんめん)」は、嬉しさを顔いっぱいにたたえた様子を表す慣用句です。
「喜色」は表情だけでなく、その人の様子を表すこともありますが、「笑顔」にはそのような意味はありません。
【例文】
- 学校の絵画展で入賞した孫が、照れながらも喜色を浮かべて賞状を見せてくれた。
- 久しぶりに帰省した私を見ても父は表情を変えなかったが、「おかえり」という声には喜色がにじんでいた。
「えびす顔」
「えびす顔」とは、七福神の一人である恵比須(えびす)様のように、にこにこと目を細めて笑っている表情のことです。
恵比寿様は、よく、釣り竿を担いで鯛を抱えた姿で描かれていますね。これは、恵比寿様が豊漁や航海の安全をもたらすからです。一方で、船の出入りは商売繁盛につながることから、商売繁盛の神様としても崇め(あがめ)られています。
そのため、「えびす顔」は、福々しい(ふくふくしい:顔つきがふっくらしていて幸福そうな様子)、景気が良い、といった含みのある言葉として用いられることが多いようです。
【例文】
- その骨董屋の奥には、えびす顔をした老婆がちょこんと座っていた。
- 新しい契約がまとまったのか、上司はえびす顔で電話を切った。
「破顔」
「破顔(はがん)」とは、顔をほころばせて笑うことです。今まで笑っていなかった人が笑みを浮かべるという、表情の変化に重点が置かれています。また、「破顔一笑(はがんいっしょう)」は、表情を崩して顔全体で笑うという意味です。
【例文】
- 彼は大人びて見えたが、破顔すると子供のようだった。
- 生徒のいたずらを叱ろうとしたが、あまりに洒落がきいていたので思わず破顔した。
「相好を崩す」
「相好を崩す(そうごうをくずす)」は、喜びで顔をほころばせて笑うことです。「破顔」と同じく、今までそうではなかったのに笑いを含んだ表情に変わることをいいますから、「笑顔になる」ことと言えるでしょう。
なお、「相好」は、①仏教用語で仏の体に備わっている32の相と80の好(優れた特徴)、②顔つきや表情、という意味です。ここでは②の意味で用いられています。
【例文】
- 孫娘を抱き上げて相好を崩す老人の様子に、私も自然と笑顔になった。
- 足を滑らせて雪まみれになったお互いの姿を見て、相好を崩した。
「笑顔」の名言
「笑顔」は人と関わる上でもとても大切な表情です。「笑顔」にまつわる名言が多くあることからもよく分かるでしょう。
ー王貞治(元プロ野球選手・監督)ー
訳:笑顔は、どんな女の子でも身につけることができる最高のメイクよ。
ーマリリン・モンロー(アメリカの女優)ー