「滞在」の意味とは?
「滞在」(たいざい)とは、自宅以外のよその場所に行って一定期間留まって過ごすことです。
「滞」のもともとの字義は、水がとどこおったまま流れないことです。そこから派生して、物事が一か所に留まって動かないこと、ある場所に足を留めることなどを言います。
「在」は、場所を占めていることを表し、その場にいる、あるという意味です。他に、田舎(いなか)や大きな都市の周辺地域などを表すこともあります。
「滞在」の使い方と例文
「滞在」は、国内外を問わず、ある期間自宅以外の場所に留まって過ごすことですが、出かけた理由(旅行や出張など)や、泊まった場所(ホテルや別荘など)に関係なく使えます。ただし、日帰り旅行などの場合「滞在時間」(その場にいた時間)のような形で表す場合もあります。
「滞在」の例文
- 病気療養のため、温泉宿に長期滞在した。
- 出張で行ったパリの滞在期間は約2ヶ月だった。
- 日帰り旅行で京都に行ったが、滞在時間は6時間程度。バタバタしてゆっくり見られなかった。
- 滞在期間中は、ホストファミリーの方に大変お世話になりました。
- 夏休み中は、軽井沢の別荘に滞在する予定だよ。
- 新型肺炎が心配で、滞在日数を2日にして早々に家族旅行を切り上げてきました。
「滞在」の類語
逗留
「逗留」(とうりゅう)は、旅行先などの出かけた先で長期間留まることです。「逗」も「留」もその場に留まることで、同じ意味を持つ漢字を重ねて強調していることになります。「滞在」よりも長く過ごす場合には「逗留」を使うことが多いようです。
「逗留」の他の意味に、物事がその場に留まってなかなか動かないこと、留まっている時間などがありますが、現代ではあまり使われていません。
【例文】
- 料理も接客も満足で、つい長逗留してしまった。また行きたいものだ。
- 釣りが好きなので、長期休暇には定宿にしている海辺の民宿に逗留する予定だ。
滞留
「滞留」(たいりゅう)のもともとの意味は、移動ができずにその場に停まったままのこと、進行がままならないことです。そこから派生して、旅行先にしばらくの間留まるという意味でも使われるようになりました。
「滞留」の「滞」も「留」も滞っていて動きがないことで、同じ意味の漢字を重ねて強調しています。「滞在」と似ていても異なる点は、「滞留」が旅行中のことに限定しているところですね。
【例文】
- 川のせせらぎが気に入って、旅館の人に宿泊の延長を頼み、しばらく滞留させてもらうことになった。
- スケッチ旅行に行った友人は、2ヶ月先まで修善寺に滞留するそうだ。