「不貞寝」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「不貞寝」の読み方をご存知でしょうか?「ふてね」と読みますが、わかると「ああそうか」ということはよくありますね。日常的によく使われる言葉でも漢字にすると読み方がわからず、意味も不明というものがたくさんあります。「不貞寝」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「不貞寝」とは
  2. 「不貞寝」の使い方
  3. 「不貞寝」の類語
  4. 「不貞寝」の効果
  5. 「不貞」とは

「不貞寝」とは

不貞寝(ふてね)」とは、「ふてくされて寝てしまうこと」です。「ふてくされる」は、「物事が自分の思い通りにならなかったり、不平や不満でやる気をなくし投げやりになるさま」を指します。「何も考えられず、何も手につかないので寝てしまえ」という状況ですね。

「ふてくされる」は、漢字で「不貞腐れる」と表記されます。「不貞(ふて)」は当て字と言われています。一般的な使用では、どちらも漢字で表記されることは少ないようです。「不貞」は「ふてい」とも読み、社会的には「不貞行為」の意味で使われています。

「不貞寝」の使い方

「不貞寝」をする状況としては、自宅など安全な場所で、夫婦や親子また恋人や友人など、親しい間柄において見られる行為です。

【例文】

  • さっきまで泣いてぐずっていた子供が、静かになったので見てみると、部屋の隅で不貞寝していた。
  • 夫はいつも、自分の要求に私が応じないと「もういい」と言って、不機嫌になり不貞寝してしまう。
  • 些細なことで夫婦喧嘩になり、腹が立ったので別室に入り不貞寝を決め込んだ。
  • 私の言ったことが彼の癪(しゃく)にさわったのか、急にベットに横になり不貞寝。話しかけても無視している。
  • 進路のことなど色々考え疲れて寝ていたら、母親から高校生にもなって不貞寝なんかしてないで、真剣に考えなさいと注意された。

「不貞寝」の類語

「泣き寝入り」

泣き寝入り(なきねいり)」には、以下の様な二つの意味があります。

  1. 自分の思いのままにならなくて、ふてくされ泣いているうちに寝てしまうこと。
  2. 不当な仕打ちや嫌がらせに、何の抵抗もせずあきらめてしまうこと

1の意味は、赤ちゃんや子供が泣きながらいつのまにか寝てしまったという時に使われます。一般的には、2の意味で使われることが多いでしょう。

【例文】
  • 彼の妹は3年前にひき逃げに遭い下半身不随になったが、今だにひき逃げ犯は捕まらず、泣き寝入りしたままの状況だと話してくれた。
  • あの人の性格からしてこのまま泣き寝入りすることは考えられず、何らかの仕返しを考えているような気がする。

「狸寝入り」

狸寝入り(たぬきねいり)」とは、「都合が悪い時などに、わざと寝たふりをすること。空寝(そらね)」という意味です。自分に都合が悪い場合、寝ているふりをして周り人をだまそうとすることを指し、相手の追及から逃れる手段として使われます。

【由来】
狸は臆病な動物で、驚いたりするとショックで一時的に気を失います。昔から狸は人をだますとされているところ、この気を失った姿が人をだます「空寝」と考えられて、「狸寝入り」と言われるようになりました。

【例文】

  • 彼は金銭的な話になると急に無口になり、狸寝入りを始める。
  • 親と話すのが嫌だなと思った私は、ソファーに横になり狸寝入りを決め込んだ。

「不貞寝」の効果

「不貞寝」したあと目覚めると、頭がスッキリしイライラが解消されていることがあります。これは、寝ることにより脳をクールダウン、脳の疲労が回復されることで「不貞寝」前のストレスやモヤモヤした感情などが整理されるということです。

脳が疲れてくると、眠気を引き起こす睡眠物質が生成され、眠気を感じさせるので、「不貞寝」は、ストレス解消にも効果的だと言われています。

ただ、記憶は睡眠によって定着するとも言われており、嫌な気持ちのまま寝てしまうと嫌な記憶が定着することになります。寝る前には何か楽しいこと、嬉しいことに触れてから眠ることが大切です。

「不貞」とは

「不貞」とは、夫婦や恋人関係にある男女の一方が、自由意思で他の異性と性的関係を持つことを指します。社会的には「不倫(ふりん)・浮気(うわき)」と言われ、テレビのワイドショーでよく芸能人の不倫を扱っていますよね。

「不貞行為」は、民法上の離婚事由に規定されており、不貞行為をされた側は裁判で離婚請求ができます。また、パートナーや不倫相手に対し慰謝料の請求をすることもできます。


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