「設営」とは?意味や使い方をご紹介

「設営」と聞いてどんなことを想像しますか。ホテルで働く方ならパーティ会場の設営、オフィス勤めの方なら会議室の設営といった感じでしょうか。こう言うと何となく意味は分かりますね。この記事では「設営」の意味や使い方を類語とともにご紹介します。

目次

  1. 「設営」とは
  2. 「設営」の使い方
  3. 「設営」の類語・関連語

「設営」とは

「設営(せつえい)」とは、何かの行事などが行えるように前もって会場・施設・建物などの手配をして、必要な設備などを整えておくことです。ビジネス用語的に言えば、「設営」も事前準備の一つと言うことができるでしょう。

設営を必要とする行事には、ビジネス上の会議からプライベートな飲み会、大小さまざまなイベント、キャンプ場や海水浴場、さらには軍隊の野営地なども含まれます。

「設営」の使い方

  • 明日開かれる取締役会のために、第1会議室の設営を総務課全員で行った。
  • 商店街の歳末恒例福引のテント設営や景品搬入に、若手商店主が駆り出された。
  • 桶狭間(おけはざま)に本陣を設営した今川義元は、織田信長の奇襲によって打ち取られた。
  • アイドルグループの野外コンサート会場設営を、イベント会社に依頼した。
  • 結婚式の二次会の幹事を頼まれ、友人2人と一足先に会場へ行って設営した。
  • 来週の海開きに備えて、明日からパラソルや屋台などの設営を始めよう。

「設営」の類語・関連語

「造設」

「造設(ぞうせつ)」とは、建物や設備などを作ることです。「設営」は、すでにある建物や何もないところ(砂浜など)に、イベント等で必要な構造物を新たに作ったり、設備を用意したりすることです。設備を作るという点で、「造設」も「設営」の類語と言えるでしょう。

【例文】

  • 伝統芸能の能・狂言をコンサートホールで行うことになり、ホール内に能舞台を造設した。
  • 巡回サーカスの興業のため、河川敷に大テントが造設された。

「施設」

「施設(しせつ)」は、ある目的のために建物などを建てること、あるいは、その建物そのもののことです。老人福祉施設、公共施設、娯楽施設といった後者の意味での「施設」はおなじみですね。

「施設」は、建物自体ですから、「設営」のように中の設備などの準備を意味する言葉ではありませんが、関連語と言えます。

【例文】

  • 統廃合で移転した学校跡地に、美術館を施設する計画が持ち上がっている。
  • 少子高齢社会に備えて、介護施設や保育施設を増やすことが急がれている。

「特設」

「特設(とくせつ)」は、特別に設備を設けたり、カリキュラムを作ることです。百貨店の○○名産品特設会場などはなじみのある言葉ですね。特別という点を除けば、「設営」と同じ意味を持っています。

【例文】

  • インテリジェントタワービル一階に、大道芸イベントの特設舞台が登場した。
  • 近所のスポーツジムが、高齢者向けの特設カリキュラムを用意したのだが、人気があって常設になったそうだ。

「増設」

「増設(ぞうせつ)」は、今までにある施設や設備に加えて、あらたに作ることです。この言葉も、加えるという点を除けば、「設営」とほぼ同じ意味です。

【例文】

  • 戦後のベビーブームで子どもが増えた昭和の時代は、各地で小・中・高校の校舎や教育設備が増設されたそうだ。
  • パソコンの処理スピードが遅くなったので、メモリーを増設した。

「セッティング」

「セッティング」は、物をあるべきところに配置したり、新しく設置したりすることです。英語の「setting(据え付ける、設定する)」といった意味で、そのままカタカナ語として定着した言葉です。IT機器の設定にも使います。

【例文】

  • 引っ越しの際、タンスのセッティングのときに壁に傷がついたので、引っ越し会社とトラブルになってしまった。
  • テーブルマナー講座で、カトラリーのセッティングを勉強してきた。
  • 祖父の新しいパソコンのセッティングを手伝ってあげた。


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