「手助け」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

「手助け」から連想するのはどんな言葉でしょう。手伝い、協力、援助、補佐などいろいろ類語があります。もしかしたら、猫の手を連想する方がいるかもしれませんね。この記事では「手助け」について、意味や使い方と一緒に、たくさんある類語などもご紹介します。

目次

  1. 「手助け」とは
  2. 「手助け」の使い方
  3. 「手助け」の類語

「手助け」とは

「手助け」とは、人の仕事や用事を手伝って助けること、あるいは手伝う人のことです。多くの場合、それらは手伝う側の任意で行われるでしょう。しかし、仕事上で「手助け」することが当たり前とされる場合もあります。

自分ひとりでできなくて困っているとき、誰かから「手助け」してもらったり、自分から進んで誰かを「手助け」したりすることもありますね。

「手助け」の使い方

よい意味の「手助け」

多くの場合「手助け」は、ポジティブなニュアンスをもって用いられます。たとえば、困っている人を見かけたときに手伝ってあげる、といった場面です。見返りを目的にしていることは少なく、相手からお礼の品物やお金を受け取ることはあまりないでしょう。

【例文】

  • お婆さんの荷物を代わりに持って、スムーズにバスに乗れるよう手助けをした。
  • 脱輪した軽トラの運転手を手助けし、車を道路に押し上げた。

仕事上の「手助け」

仕事においても、「手助け」をする場面、あるいはしてもらう場面がありますね。とりわけグループやチームで仕事をするときには、そういった状況が少なからずあるでしょう。

さまざまな事情で、業務を処理しきれない人がいた場合、手が空いている人が「手助け」をして、仕事を完成させることがあります。この場合、手伝う側の自由な意思に基づいて手助けをすることも多いですが、仕事上の責任感や義務感が伴っていることも少なくないでしょう。

特別な手当が出るようなことはありませんが、「あとでお礼に一杯」とか「昨日のお礼に」といった個人間のやりとりはしばしば見られます。

【例文】

  • 昨日、子どもが熱を出して休んだから仕事が溜まってしまった。今日中に全部処理できないと思っていたら、Aさんが手助けしてくれて助かった。
  • 予想以上のお客さんが来て、食器洗いが追いつかなかったが、ホールスタッフが手助けしてくれて何とかなった。

その他の「手助け」

手伝う側の「積極的な意思」に関わらないニュアンスの「手助け」もあります。ただ、このような場合でも責任感や義務感を持って手助けする人はいます。また、ネガティブな意味合いの文脈でも「手助け」を使うことがありますので、その例をご紹介しておきます。

【例文】

  • 彼女は毎日、学校から帰ると雑貨店をしている親の手助けをしている。
  • 急に夜のバイトが「来れない」連絡あったんだ。申し訳ないけど、10時まで延長して手助け頼むよ。
  • 会社を辞めて起業したとき、反対していた妻が手助けしてくれたおかげで予想より早く仕事が軌道に乗った。
  • 海外逃亡を手助けしたとして、犯人の親族が逮捕されたそうだ。

「手助け」の類語

「応援」

「応援(おうえん)」は、人に力を貸して助けることです。また、スポーツなどで声援を送ってチームや選手を励ますことも応援です。「援」には、助ける、力を貸すという意味があり、相手の状況にじて力を貸すことを応援と言います。

【例文】

  • 新人候補の応援に駆け付けた現職の大臣が演説をした。
  • 110番通報でただの夫婦喧嘩かと思って行ってみたら、立てこもり事件だったので急いで応援を要請した。

「協力」

「協力(きょうりょく)」は、目的のために力を合わせることです。計画段階から一緒に行う場合も協力ですが、途中で自分(または、自分たち)だけでは難しいときに「協力」を求めることもあります。後者の意味で、「手助け」に近いでしょう。

【例文】

  • 今度のプロジェクトには、他部署からも協力を惜しまないと申し出があり心強い限りだ。
  • 引っ越しの時に、友人たちが大勢協力してくれて、早く片付いた。

「加勢」

「加勢(かせい)」は、他者に力を貸して助けることです。また、軍隊などで援軍を送ることも加勢と言います。「加勢」は、どちらかというと何かで対立したり争っているときに、どちらか一方を助けるという点で、「手助け」よりも強い言葉です。

【例文】

  • お祭りで喧嘩が始まった。彼が友達に加勢しようとするのを必死で止めて事なきを得た。
  • 社内の派閥闘争に私が加勢したところで、力関係が変わることはないと思うよ。

「補佐」

「補佐(ほさ)」は、他者を助けたり、その人の足らないところを補って、職務などの目的を達成するようにすること、あるいは、そういう役割を持った人のことです。大統領補佐官とか課長補佐といった役職は聞いたことがある人も多いでしょう。

【例文】

  • 優秀な補佐役をつけると上司は言っているが、それでも今度の仕事は気が重い。
  • 僕は、トップに立つよりもトップの補佐をするほうが性格的に合っているようだ。


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