「だから」とは?意味や使い方を類語も含めてご紹介

理由と結論を説明するときに「だから」という言葉を使う方は多いでしょう。「だから」は使いやすく便利な言葉ですが、使うのが適切でない場面もありますから、類語も上手く活用していきたいところです。今回は「だから」の意味や使い方とともに「だから」の類語もご紹介します。

目次

  1. 「だから」の意味
  2. 「だから」は順接の接続詞
  3. 「だから」の使い方
  4. 「だから」の類語

「だから」の意味

だから」は、断定の助動詞「だ」に接続助詞「から」が付いて接続詞となったものです。先に述べた事柄を後に述べる事柄に続けるという機能を持っています。

AだからB」のように用いることで、Aという先に述べた事柄を原因や理由として、Bという結果や結論に至ったと示すことができる語です。

また、相手の発言に対して「だから嫌だって言ってるでしょ」のように否定的な表現とともに用いると、相手の発言に反抗や反対する気持ちを表すこともできます。

「だから」は順接の接続詞

「だから」は、接続詞の中でも、順接というかたちをとるものです。後に続く語句や文の内容が、前の語句や文の内容からある程度予想できる場合を順接と言います。

たとえば、「今日は雪だ。だから寒い」の「雪」と「寒い」は関連性の強いものですから、前の内容から後の内容を予想できると言えるでしょう。

ちなみに、順接の反対にあたるものは「逆接」です。逆接の場合、後に続く語句や文の内容が、前の語句や文の内容から予想できるものとはなっていません。たとえば、「今日は雪だ。しかし私は暑い」は前後の文の内容に関連性が見られず、予想は難しいと言えます。

「だから」の使い方

「だから」は、先に述べた原因・理由を、後に述べる結果・結論に導く際に使う語です。文語よりも口語として使われることの方が多いようです。

また、ある事柄について、すでに何かしらのやり取りがあり、予想通りの結果になった場合などには、「だからやめておけと言ったのに」のように、原因・理由にあたる前の部分を省略して「だから」を使うことができます。

なお、「好きだから行きたい」のような表現も「だから」が使われているように見えますが、これは「好きだ」に助詞「から」が付いたものです。「だから」を使う場合には、「好きだ。だから行きたい」とします。

例文

  • 昨晩の雪と今朝の冷え込みで道路が凍結している。だから、ブレーキを踏まないようにゆっくり慎重に運転しよう。
  • 遠足で行く予定だったA公園に続く道が、がけ崩れで通行止めになった。だから、遠足の行き先が急遽(きゅうきょ)変更になった。
  • (B案とC案で迷い、結局はC案を採用して失敗した友人に対して)「だからB案の方がいいと言ったのに」
  • 「早く準備しないと塾に遅れるでしょ!」「だから今日は行きたくないの!」

「だから」の類語

「だから」は、丁寧な表現の方が適切な場合には使わない方が良いでしょう。原因・理由から結果・結論へと導くのに使うことのできる接続詞は、「だから」の他にもいくつかあります。相手や場面に応じて「だから」の類語を使ってみましょう。

ゆえに

ゆえに」は、「故に」とも書きます。先に述べられた事実によって、後に述べる結果が導かれることを表す語です。

「ゆえに」は「だから」よりも硬い表現です。話し言葉としては講演や演説、書き言葉としては論文や仕事の書類などといった改まった場面で使うのに適しています。また、「ゆえに」は「だから」のように原因や理由を省略して用いることはできません。

【例文】

  • A市では急速な人口減少が問題となっている。ゆえに矢継ぎ早に対策を打ち出している。
  • 私は先日、莫大(ばくだい)な損失を出してしまった。ゆえに私が所属しているチームの今期の業績は最悪だ。

よって

よって」は、「依って」「因って」「仍って」のように漢字で書かれることもありますが、多くの場合、かな書きで表記されます。前の文で述べた事柄が、後の文の内容の原因・理由となっていることを表す語です。

「よって」は、「だから」よりも硬い表現なので、改まった場面で使うと良いでしょう。また、「よって」も「だから」のように前の文を省略して使用することはできません。

【例文】

  • 今日は雨が降っていますが、かねてより雨天決行と決めていました。よって、予定通りにイベントを開催します。
  • 全員の意見が一致しました。よって、この案を採用します。

したがって

したがって」は、「従う」という動詞の連用形に接続助詞「て」がついたもので、「従って」と書くこともあります。前の文で述べた事柄の当然の結果として、後の文に続く事柄が起こることを表す語です。丁寧に表現する場合は、「従いまして」とします。

「だから」と比べると少し硬めの表現ですから、「『だから』ではくだけた表現かな」と思ったときなどに使うと良いでしょう。「ゆえに」や「よって」と同様に、「したがって」も「だから」のように原因や理由を省略するかたちで用いることはできません。

【例文】

  • 授業で使う予定だった道具が突然壊れてしまった。したがって、授業の内容を急遽変更することになった。
  • 仕事で大きなトラブルが発生し、早急に対処することになった。したがって、予定していた旅行を渋々キャンセルした。

関連するまとめ


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ