「ちなみに」の類語は?意味や使い方をご紹介

「ちなみに」は、会話や文章の内容をプラスアルファすることができる接続詞です。日常の会話やビジネスシーンなど、さまざまな場面で見聞きする、身近なフレーズですね。今回は「ちなみに」の意味と使い方について、類語も交えて紹介します。

目次

  1. 「ちなみに」の意味
  2. 「ちなみに」の使い方
  3. 「ちなみに」の類語

「ちなみに」の意味

「ちなみに」とは、元々の話題に関連づけて、参考として補足する時に使う接続詞で、「付け加えて言うと」のような意味を持ちます。漢字では「因みに」と表記します。

「ちなみ」とは

「ちなみ(因み)」とは、ゆかりや縁を表す言葉です。複数の字義を持つ「因」ですが、事の起こりや由来を指す意味もあります。ある状態を引き起こす元になったものと言う意味の「原因」や、原因と結果のことを表す「因果」という言葉にも使用されています。

古語においての「ちなみ(因み)」にも、ゆかりや因縁、関係を表す意味がありました。

「ちなみに」の使い方

「ちなみに」を使用すると、文章にボリュームが出ます。プラスアルファの話をしたい時や補足説明を交えて具体的に表現したい時に使用します。

なお、「ところで」のように話題を転換する際に使用するのは誤りですので、留意しましょう。

【例文】

  • 私は今年のカラオケ大会で念願の優勝を果たしました。ちなみに、昨年の大会では準優勝でした。
  • 友達のためにクッキーを焼きました。ちなみに、残った材料はホットケーキを作るのに使いました。

ビジネスやレポートでも使用できる?

ビジネスやレポートなど、ややかしこまった場面で「ちなみに」を使っても良いものか迷うことがあるでしょう。このようなシーンでも「ちなみに」を使用することは可能です。

「ちなみに」は接続詞であるため、敬語ではありません。しかし、利用シーンを吟味して使用することで会話にメリハリをつけることができます。たとえば、単なる説明に加えて実体験を交えた補足があると、より生き生きと具体的なイメージができますね。

ただし、使い過ぎてしまうと煩わしい印象になってしまいますので、適度な使用を心がけるようにしましょう。

【例文】
弊社のペンがオススメです。ちなみに、私も使っているのですが書き心地がよくて仕事が捗るんですよ。ぜひ使ってみてください。

「ちなみに」の類語

上述の通り「ちなみに」は、さまざまなシーンで使うことができます。しかし、別の言い回しが望ましい場合や、やや異なるニュアンスを表現したい時に使える表現を紹介します。

ついでに言うと/ついでに申しますと

「ついでに言うと」は、前に述べたことを補足する時に使います。さらに丁寧な表現として、「ついでに申しますと」と使うこともできます。

【例文】

  • 彼の車は軽自動車です。ついでに言うと、黄色いボディーです。
  • コーヒーはブラック派です。ついでに言うと、ブルーマウンテンにハマってるんです。
  • 本日はポイント2倍の日でございます。ついでに申しますと、アプリのご利用があれば追加ポイントをお付けできます。

ついでながら

「ついでながら」も、話の内容に付け加えたいことがある時に使用できます。かしこまった対話の場面で使用することもできます。

【例文】
売上はすでに先月の3割増となりました。ついでながら、今週はギフト包装の希望が増加しております。

付け加えますと

「付け加えますと」も、「ちなみに」と同様に補足説明をしたい時に使用します。どのようなシーンでも使うことのできる言い回しです。

【例文】
行き方は地図の通りです。付け加えますと、ここには大きな看板が出ているので、すぐにわかると思いますよ。

蛇足ですが

「蛇足ですが」は、念のため補足しておきたいこと、余計かもしれないけれど付け加えたい内容がある時に使う表現です。「ちなみに」に比べ、やや謙遜した印象のフレーズです。

「蛇足」とは文字通り蛇の足のことですが、蛇には足がありません。このことから、「本来は必要のないこと」という意味があります。

【例文】
蛇足ですが、近く通販も開始しますので、ぜひまたご利用ください。

余談ですが

「余談ですが」は、前の話から少しずれているが、関連づいた内容を伝える時に使用できます。

【例文】

  • 余談ですが、このレストランはデザートも美味しいんですよ。
  • 卒園おめでとうございます!余談ですが、うちの娘も今年から高校生なんです。


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