「きっかけ」の類語とは?意味や使い方を含めてご紹介

「きっかけ」とは何かを始める機会のことです。皆さんも、何かの「きっかけ」があってこの言葉を調べているかもしれませんね。また、「きっかけ」の類語には、どんな語が挙げられるでしょうか。この記事では「きっかけ」の類語を意味や使い方を含め紹介します。

目次

  1. 「きっかけ」の意味
  2. 「きっかけ」の使い方
  3. 「きっかけ」の語源
  4. 「きっかけ」の類語

「きっかけ」の意味

「きっかけ」の意味は以下の通りです。

  1. 物事を始める機会や手がかり、動機
  2. 歌舞伎などで、次の舞台進行に際しての合図となる事象(キッカケ)
  3. (2から転じて)符号、しるし(例:〇、△)
  4. 気勢、意地。

日常生活でもっともなじみ深いのは、1の意味でしょう。2の意味は、演劇などの分野において、役者の出はけや照明など、演出のタイミングを指して使います。

「きっかけ」の使い方

上述のように「きっかけ」は、複数の意味がありますが、今回はもっとも広く知られているであろう1の意味と、豆知識として2の意味の使い方を紹介します。

1の意味の場合、「AするきっかけはBだった」のように、「原因・要因」を指すBと、「結果・行動」を指すAをつなげる言葉として使います。「きっかけに」や「きっかけとして」と用いる場合は、「BをきっかけにAをする」というようにAとBの順番が入れ替わります。

2の意味は、お芝居などで使われる用語ですので、具体的なシーンを挙げてみましょう。たとえば、「役者が舞台で椅子に座ったら照明をつける」の場合、椅子に座ることが「キッカケ」です。「キッカケ」は、舞台を進行する上で重要な役割があると言えそうですね。

例文

  • 野球を辞めたきっかけは、高校2年生の時の腕の故障だ。
  • 同じゼミを受講していたのがきっかけで、彼女と知り合った。
  • 昨今頻繁に起こる自然災害をきっかけに、国は対策問題に取り組んでいる。
  • このセリフをキッカケに、舞台を暗転してください。(※演劇の稽古などにおいて)

「きっかけ」の語源

「きっかけ」の語源には3つの説が存在します。語源を紐解くカギは、「きっかけ」を漢字で表した「切っ掛け」にあるでしょう。

1つ目の説は、「切り掛け」です。「切り掛け」は「切り始める」ことで、例えば料理や工作で「とりあえず材料を切り始める」ようなイメージです。ここから、取り組みの原因となる出来事を「きっかけ」と呼ぶようになったというものです。

2つ目は、「切る」と「掛ける」の合成語という説です。「やり切る」などのように、動作の終わりを表す「切る」と、「日が暮れ掛ける」など、動作の始まりを指す「掛ける」。この二つを合わせ、「物事が終わって、また始まる」意味で使われるようになったともされます。

3つ目は、「きっかけ」の意味にもある歌舞伎用語から来た説です。歌舞伎では役者が「見得を切る」と裏方が「駆け出す」という流れがあります。「切る」と「駆ける」この行為が合わさり「キッカケ」という言葉になったとされています。

「きっかけ」の類語

「引き金」

そもそも「引き金」とは、「小銃や拳銃に装置してある湾曲した金具で、指で引くと弾が発射されるもの」ですが、比喩表現として「物事が引き起こされるきっかけ」という意味があります。

「Aが引き金となってBが起きた」のように使うと、「AがきっかけでBが起きた」と解釈することができます。「きっかけ」を使う場面で、結果がよりシリアスなものであったり、大ごとになったりしてしまった時に用いると、「引き金」のもとの意味を活かすことができるでしょう。

【例文】

  • 掃除をサボる彼を注意したら、それが引き金となって喧嘩が勃発した。
  • 軽率な行動が引き金となり、俳優AのSNSは大炎上している。
  • 疲れが溜まっていた状態での寝不足が、体調を崩す引き金になった。

「動機」

「動機(どうき)」とは、「人が意志を決定したり、行動を起こしたりするときの直接の要因」のことです。「志望動機」や「犯行動機」といった言葉もありますね。「きっかけ」とほぼ同義で用いることができますが、やや硬い印象を受けるかもしれません。

心理学の分野で使われることもあり、「人間や動物を行動に駆り立てること」を「動機付け」と呼びます。

【例文】

  • 彼が万引きをした動機を知りたかったのだが、彼はただ「何となく」と繰り返すだけだった。
  • 気になる先輩がいるからと、不純な動機で始めた部活だったが、いつの間にかのめり込んでいた。
  • そんなにざっくりとした動機では、君を大学に推薦するわけにはいかないな。

「発端」

「発端」は、「物事の糸口を開くこと。始まり。事の起こり」「心の底」という意味です。「事の発端は~」というフレーズは、比較的広く知られているでしょう。「発端」の読み方は、「ほったん」「はったん」どちらでも間違いではありません。

「きっかけ」は「原因」と「結果」を伴って使うことが一般的ですが、「発端」はあることが起こった「原因」だけで文章を作ることも可能です。

【例文】

  • フランス革命の発端は、奮起した民衆によるバスティーユ牢獄の襲撃だ。
  • 事の発端は、彼が私の服装を馬鹿にしたことにある。
  • 彼に非があるかのような話になっているが、喧嘩の発端は彼女の浮気にあるのではないか。


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ