「調整」の意味
「調整」の類語はいくつか挙げられますが、まずは「調整」の意味を理解しておきましょう。「調整」とは、「調子を整え過不足をなくし、程よくすること。ある基準に合わせてちょうどよい状態にすること」です。
不具合が起きていたり、ばらつきがあったりと、そのままにしていては何かしらの不都合があるものに対して、手を加えて整えることを表します。
「調整」の使い方
「調整」は、比較的身近な言葉のひとつでしょう。自販機や券売機、電車の時刻表示など、「調整中」と表示されているのを見かけたことがあるかもしれません。この場合は、不具合を整えているので使うことができない、と解釈できますね。
また、「スケジュール」や「意見」などを一つにまとめることも、「調整」と表現します。
例文
- 近くの自販機で飲み物を買おうとしたら、調整中の貼り紙がしてあった。
- 今日の話し合いでは賛否両論さまざまな意見が出されたので、調整してまとめることにした、
- 試合に向けて、コンディションの調整をメインにしたメニューを組もう。
「調整」の類語
「調節」
「調節(ちょうせつ)」は「程よく整えること。釣り合いのとれるようにすること」です。「調整」は不釣り合いや不具合を整える、といった意味合いですが、「調節」はあれこれ手を尽くして、希望の状態に整えるというニュアンスがあります。
【例文】
- 冷えすぎて風邪を引いても嫌なので、冷房の温度を調節した。
- 私にとっては良い湯加減だが、妻には熱すぎるので水を入れて調節した。
- 強火で炒め続けたら焦げてしまうよ。火加減を調節しないと。
「修正」
「修正(しゅうせい)」とは、「良くない所を直して正しくすること」です。不十分なものに手を加えて正常にすることという点において、「調整」に近い言葉でしょう。
ただし、「修正」は「間違っているものを改める」という意味を含みます。ですから、むやみに「調整」を「修正」に置き換えると、文脈が変わってしまうことがあります。たとえば、「スケジュールを調整する」と「スケジュールを修正する」では意味が異なりますね。
【例文】
- 委員会で修正予算が発表され、議員の多くから不満の声が飛んだ。
- 会議の結果、今日の意見を修正案として正式に受理することになった。
- 前回実施されたテストが先生の修正付きで返却された。
「折り合う」
「折り合う」とは、「互いに譲りあって、双方の意見を一致させること」です。「折り合いをつける」という表現もしばしば使われます。価格やスケジュールなどを、ある点で一致させて整えるという点において「調整」の類語と言えます。
【例文】
- 販売価格の交渉が続いていたが、ようやく先方と折り合うことができた。
- 友人との旅行先は決まったが、日程の部分で折り合いをつけるのが難しそうだ。