「努力の賜物」とは?意味や使い方を例文を含めてご紹介

「努力の賜物」というフレーズを聞いたことはありますか。試験に合格した時や、仕事で成果をあげた時などに、誰かからこの言葉を掛けられると、頑張りが認められたような喜びを感じることでしょう。この記事では「努力の賜物」の意味や使い方を例文を含めて紹介します。

目次

  1. 「努力の賜物」の意味
  2. 「努力の賜物」の使い方
  3. 「努力の賜物」の類語
  4. 「努力の賜物」を英語で

「努力の賜物」の意味

「努力の賜物(たまもの)」とは、「努力によって生じた(得た)良い結果」という意味です。

「努力」は頻繁に耳にする言葉で「目標実現のため、心身を労してつとめること」を指しますが、「賜物」はどうでしょうか。なかなか正確な意味を答えるのは難しいかもしれません。

「賜物」とは

「賜物」には、「天や神仏、他人からたまわったもの、いただいたもの」という意味のほかに、「結果として生じた良い事や物」という意味も持ちます。「努力の賜物」の場合は、後者の意味が反映されています。

「〇〇の賜物」というフレーズは、「努力」以外にもさまざまな言葉を当てはめて用います。例えば、「ご支援の賜物」「苦心の賜物」などは、比較的よく使われる言い回しです。いずれも「努力の賜物」と同様に、「〇〇によって生じた良い結果」を意味します。

また、「天からの賜物」とする場合は、「天からたまわったもの=天からの授かりもの」を指します。豊作や子宝などがこれに当てはまるでしょう。

「努力の賜物」の使い方

「努力の賜物」は、相手の努力を評価し、認める時に使います。ここでのポイントは、「賜物」が「上位の存在からのたまわりもの」というニュアンスを含むことです。

上司から部下、先生から生徒へ、のように「高い立場の人が掛ける言葉」であることに留意しましょう。目上の方に「努力の賜物ですね」とは言いません。

例文

  • プレゼンでわが社の案が採用されたのは、ひとえに皆の努力の賜物だよ。
  • 素行の悪かった君が教師になれたのは、他でもない君自身の努力の賜物だろう。
  • 彼女の昇進は、運が良かったのではなく、本人の努力の賜物だ。

「努力の賜物」の類語

「努力の成果」

「努力の成果(せいか)」は、努力によって生じた良い結果を指す言葉です。「成果」とは「成しえた良い結果」という意味で、「賜物」と近い言葉と言えますね。

重要なのは、「努力して得られた結果が良いものである」という点にあります。努力をしても結果が悪ければ「努力の成果」とは呼びません。

「努力の結晶」

「努力の結晶」は、「努力によって現れた立派な結果」という意味合いのフレーズです。「結晶(けっしょう)」と言えば、塩や雪などの物理的な「結晶」を思い浮かべるかもしれません。

しかし、ここでの「結晶」とは、「苦心・努力・愛情などの結果、立派な形になって現れたもの」を指します。「立派な結果が現れた」と解釈すると、「努力の賜物」と類するでしょう。

「努力の賜物」を英語で

「努力の賜物」は、「努力した結果」と解釈することができます。やや硬い表現ですが、英語では「the result of effort」や「the gift of effort」、「fruit of one's efforts」などが当てはまるでしょう。

もっとフランクに声を掛けたいなら、「You deserve it!(あなたにふさわしい・頑張っていたよね)」を使うと良いかもしれません。

【例文1】

  • Your success in the examination was fruit of your effort.
  • 訳:君が受験に合格できたのは君の努力の賜物だよ。

【例文2】
  • His repeated success in the company is fruit of his efforts.
  • 訳:彼が会社で出世を繰り返すのは彼の努力の賜物だ。


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