「施策」とは?意味や使い方を英語表現を含めてご紹介

新聞やインターネットの政治・経済の記事で「施策」という言葉を目にすることがありますね。一方で「政策」という言葉もありますが、これらの意味に違いはあるでしょうか?この記事では「施策」の意味や使い方について、英語表現と合わせて解説します。

目次

  1. 「施策」の意味
  2. 「施策」の使い方
  3. 「施策」の英語表現

「施策」の意味

「施策」と書いて「しさく」と読みますが、慣用的に「せさく」と読む向きもあるようです。文化庁が2003年に行った調査によれば、67.6%の人が「しさく」、26.1%が「せさく」と読んだという結果が出ています。

「施策」は、(行政などが)計画や対策に基づいて実際に行うことを意味しています。

「施策」と「政策」

「施策」に似た言葉に「政策」という言葉がありますね。この「政策」とは、政治などの方針やそれを実行するための手段を意味します。つまり、「施策」は「政策」に基づいて行われるものということですね。

「施策」の使い方

  • 今、生活支援などの経済的施策が求められている。
  • 市は事故再発防止のための施策を行い、効果を上げた。
  • 国として、あらゆる学問の研究が停滞しないような施策を講じる必要がある。
  • 党の政策に基づいて、5つの施策が示された。

「施策」の英語表現

policy(ポリシー)

英語の「policy」は「何かをする際の方針」や「政治上の策略・政策」、あるいは「個人の主義」などを表す言葉です。

「policy」に由来するカタカナ語の「ポリシー」は「信念」といったニュアンスで用いられることもあります。しかし、「プライバシー・ポリシー(privacy  policy)」を「個人情報保護方針」と言うように、方針や政策という意味で使う機会も増えてきましたね。

なお、上で、「政策」は方針や手段、「施策」はそれを実施することと説明しましたが、「policy」は政策も施策も兼ねた表現となっています。

【例文】

  • The mayor tried the policy for childcare support.(市長は子育て支援の施策を試みた。)
  • This foreign policy will be the centerpiece of economic reconstruction.(この外交的施策は経済再建の目玉となるだろう。)

measure(メジャー)

カタカナ語で用いられる「メジャーデビュー」「メジャーリーグ」という場合の「メジャー」は、数量などが大きいことを表す「major」に由来しますので、ここで説明する「measure」とは異なります。

「measure」は「測る・測ること」や「手段・措置」「法案・条例」などの意味を持つ言葉です。カタカナ語では、メジャー(巻尺)やメジャーカップ(計量カップ)というときのメジャーと同じです。

 【例文】

  • The purpose of this measure is reducing sexual harassment.(この施策の目的はセクハラを減らすことだ。)
  • It is necessary to take measure to prevent the spread of virus infection.(ウイルスの感染拡大防止の施策を講じる必要がある。)


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