「多大なる」とは?意味や使い方をご紹介

「本プロジェクト実現には関係各位の多大なるご支援を賜りましたこと、深く御礼申し上げます」など、ビジネスシーンでの言い回しでもよく用いられる「多大なる」という言葉がありますね。今回は、この「多大なる」の意味や使い方について解説します。

目次

  1. 「多大なる」とは
  2. 「多大なる」の使い方
  3. 「多大なる」の類語
  4. 「数が多い」ことを表す慣用句

「多大なる」とは

「多大なる」<ただいなる>とは、形容動詞の「多大なり」の連体形ですから、「多大なる○○」のように後に体言(おもに名詞)が続くかたちで用いられます。

「多大」とは

「多」は数が多いこと、「大」は体積や規模が大きいことを表します。この二つが組み合わさっているわけですから、「多大」は数量や規模がとても大きいという意味です。

「多大なる」の意味

「多大なる」は、「多大」を形容動詞として用いているので、「数量や規模がとても大きい様子」を指しています。たとえば、「多大なる支援」であれば、非常に大規模な支援という意味になります。

「多大なる」の使い方

「多大なる」は、数えられるものだけでなく、抽象的なもの(熱意・恩恵・苦労・損害など)に対しても用いられる言葉です。また、物事の善悪に関わらず使うことができます。

【例文】

  • この薬の開発には、多大なる時間と労力を要した。
  • 今回の地震は多大なる被害を出した。
  • 彼の論文には彼女に多大なる影響を与えた。
  • 急な円高は各企業に多大なる負荷をかけている。
  • 社員の皆さんの多大なる貢献に感謝したい。

「多大なる」の類語

「多大なる」と同じく数が多いこと、規模が大きいことを表す言葉のうち、「多」や「大」を含むものには次のような語句があります。

  • 数多の<あまたの・すうたの>:たくさんの
  • 幾多の<いくた>:どれほど多くの
  • 莫大な<ばくだい>:非常に数が大きい
  • 膨大な<ぼうだい>:まとめるのが困難なほど多い、または、大きい

次に、「多」や「大」の文字を含まない類語にはどのような言葉があるか見ていきましょう。

「いっぱい」

「多大なる」を平易な言葉で言い換えるとすれば、「いっぱい」です。「いっぱい(一杯)」には複数の意味がありますが、「多大なる」に近いのは「とてもたくさんの」という意味です。

しかし、ビジネスシーンで「いっぱい寄付していただきまして」など言ってしまうのはフランクすぎるので、「多大なご寄付を賜りまして」のような表現が好ましいでしょう。

「夥しい」

「夥しい」<おびただしい>とは、①数や量がはなはだだしく多いこと、②(おもに悪い意味で)程度がはなはだしいなどの意味がある言葉です。

①の意味では、「夥しい数のバッタが襲来した」「夥しい買い占め客で混雑した」のように、数値や数量で表せるものに対して用いられます。また、②では、「夥しい死傷者を出した」「不快なこと夥しい」のように使います。

②の意味のネガティブなニュアンスがあるせいか、「多大なる恩恵」「多大なるご支援」のようなポジティブなものに対して用いる「多大なる」を言い換えるときには用いないようです。

「桁外れな」

「桁外れ」<けたはずれ>とは、規模や価値などが標準からかけ離れているという意味です。「桁違い」とも言いますね。

「過去の例と比べても多大なる被害」というような場合、「桁外れな被害」と言い換えることはできるでしょう。しかし、「多大なる貢献」「多大なる影響」などを「桁外れ」で置き換えることはできません。

「数が多い」ことを表す慣用句

枚挙にいとまがない

「枚挙」<まいきょ>は、ひとつひとつを数え上げるという意味です。「枚挙がいとまがない」とは、いちいち数えていられないほど数が多いことを表す言い回しです。「いとま」を漢字で描く場合は「暇・遑」と表記します。

「千万無量」

「千万」<せんまん>は、この上なく数の多いこと、「無量」<むりょう>は、見当がつかなくらい数が多いことを表す言葉です。「千万無量」は、同じ意味の言葉を重ねて、「数えられないほどに数が多いこと」を指しています。

「恒河沙数」

「恒河」<ごうが>はインドを流れるガンジス川のことです。「沙」は砂粒のことですから「沙数」<しゃすう>は、砂粒の数、つまり、とても数が多いことを表しています。

「恒河沙数」とは、「数が極めて多く、とてもではないが数を数えられない」ことの例えとして用いられる言葉です。

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