「スクールラブネット」とは
「スクールラブ」は聞き覚えがあるけれど、「スクールラブネット」という言葉は馴染みがないという人も多いでしょう。これは正式には『スクールラブ.ネット』。ワニマガジン社から刊行されている、小梅けいとによる成人向けコミックのタイトルです。
『スクールラブ.ネット』
『スクールラブ.ネット』とは、作中に登場する、VR(バーチャルリアリティ)を利用したアダルトゲーム『すくらぶ』のイベントを実行するという内容です。イベントごとにほぼ1話完結で描かれており、そのゲームのイベントは性的な行為に関係しています。
「小梅けいと」とは
小梅けいとは、漫画家やイラストレータとして活躍中です。成人向け漫画だけでなく、『狼と香辛料』や『ビビッドレッド・オーペレーション』などライトノベルやアニメを原作としたコミカライズ作品も手がけています。
また、2020年1月には、小梅けいとが作画を担当した『戦争は女の顔をしていない』が刊行されました。同作は、ノーベル文学賞を受賞しているベラルーシの作家、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチの同名(邦題)の小説を漫画化した作品です。
「スクールラブ」とは
上で紹介した漫画とは別に、「スクールラブ」という言葉は存在しています。こちらは一般的な言葉です。
若者言葉「スクールラブ」
若者の間で使われている「スクールラブ」という言葉は、SNSの利用が日常化したからこそ生まれた言葉と言えるでしょう。というのも、「スクールラブ」は学校で撮影したラブラブな写真をSNSにアップロードすることだからです。
「スクールラブ」は、若者たちにとって、短い学生生活の記念や輝かしい青春の一ページといった位置付けなのでしょう。「スクールラブ」に用いられる写真には、制服や教室の黒板や机など学校を象徴するものが写っています。
なお、「ラブラブな」のは必ずしも異性同士ではなく、同性同士の場合もあります。
作品の分類「スクールラブ」
「スクールラブ」は最近でこそ、上で説明したような若者言葉ですが、この言葉自体は以前から存在していました。ドラマや小説、漫画などの作品の分類のひとつとして、学園を舞台とした恋愛作品を表していたのです。
日常的にはあまり使われなくなりましたが、現在でも、小説の投稿サイトなどの分類タグとして「スクールラブ」は使われています。ただし、こちらでも、学園を舞台とし作品を表す「学園」というタグが用いられるケースが多くなっているようです。