「ラブライバー」とは?
「ラブライブ!」及び「ラブライブ!サンシャイン!!」のファンのことを指します。初期は、「ラブライ部員」と呼ばれたこともありましたが、現在はほぼ「ラブライバー」の呼び名に統一されています。2015年の、「ユーキャン新語・流行語大賞」の候補にもなっています。
「ラブライブ!サンシャイン!!」のファンのことを「サンシャイナー」、「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」のプレイヤーのことを「スクフェサー」と呼んで区別することもあります。
「ラブライブ!」とは?
「ラブライブ!」は、雑誌「電撃G’smagazine」(KADOKAWA)、ランティス、サンライズの三者によって、2010年、ユーザー参加型のスクールアイドルプロジェクトとして始まりました。
廃校の危機にある高校を救うため、9人の少女たちがアイドルを目指す、という内容で、「電撃G’smagazine」の誌面からスタートし、その後、CD発売、アニメーションや映画などへと展開して行きました。
「ラブライブ!サンシャイン!!」は、「ラブライブ!」の姉妹企画に当たるものです。「ラブライブ!」とは舞台となる街、登場人物などが変更されています。
「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」は、「ラブライブ!」、「ラブライブ!サンシャイン!!」を原作としたソーシャルゲームです。プレイヤーは、「ラブライブ!」、「ラブライブ!サンシャイン!!」の登場人物と同じ学校の生徒になって、主人公たちに協力します。
「ラブライバー」と「聖地巡礼」
アニメーションや映画などの舞台となった町や施設などを熱心なファンが実際に訪れることを、「聖地巡礼」と呼ぶことがあります。「ラブライブ!」、「ラブライブ!サンシャイン!!」では、実際に存在する地域や施設が舞台にされていることが多いため、「聖地巡礼」をするラブライバーもたくさんいます。
「ラブライブ!」の舞台の高校、音ノ木坂学院は、東京都の神保町付近にあると設定されています。実在の店舗や施設がモデルとなったりしているときは、アニメーションのエンドクレジットでそれを確認することもできます。そのため、その場所を訪れるラブライバーも多く、地域おこしにも一役買っています。
劇中に実名で登場する神田明神では、登場人物が描かれた絵馬やお守りを販売しました。また、2015年の神田祭でもコラボレーションが行われ、記念のグッズ販売が行われたり、コラボレーションポスターが製作されたりしました。神田祭の際には、秋葉原のアニメショップやコンビニエンスストアなどでもさまざまなコラボレーション企画が行われました。
「ラブライブ!サンシャイン!!」の舞台となった静岡県沼津市でも、バスに「ラブライブ!サンシャイン!!」のラッピングがされたり、スタンプラリーが行われたりと、観光に結びつける試みがされました。ラブライバーが訪れることにより、観光客の増加が見込まれ、経済効果に結びつくという期待がされています。
一方で、ラブライバーが聖地巡礼に訪れることへの弊害も指摘されています。
「ラブライブ!サンシャイン!!」の登場人物が通う高校、浦の星女学院は、実在する沼津市立長井崎中学校をモデルにしています。この学校に、撮影のためにラブライバーが入りこんだため、学校から、敷地内に無断で入りこまないこと、写真に生徒や教員が写りこまないよう配慮することを求めた看板が掲示されました。
「ラブライバー」な著名人
「ラブライバー」であることを公言している著名人、芸能人も多くいます。
アイドル、Kis-My-Ft2の宮田俊哉、女優の神田沙也加をはじめ、モデル、声優、アナウンサーなどにもラブライバーが存在します。
元プロレスラーで、第20代文部科学大臣も務めた馳浩もラブライバーの一人で、「ラブライバー大臣と呼んでください」という言葉を残しています。