「許可が下りる」とは?意味や使い方を英語表現を含めてご紹介

「許可が下りる」という言い回しは、基本的には「何かを許す」という意味ですが、「罪を許す(何かの義務を免除する)」という意味では使えませんので注意しましょう。この記事では、「許可が下りる」の意味や使い方を、英語表現、類語表現も含めてご紹介します。

目次

  1. 「許可が下りる」の意味
  2. 「許可が下りる」の使い方
  3. 「許可が下りる」の英語表現
  4. 「許可が下りる」の類語表現

「許可が下りる」の意味

「許可が下りる」とは、「(何らかの事物について)それをしてよい、使ってよいと権利者から通知されること」という意味の言い回しです。

この場合の「下りる」は、物理的位置とは関係がなく、役所など、目上の個人・集団から、ある事物について扱う許可が「下される」というニュアンスです。「裁判所の決定が下される」などの「下」と同様ですね。

「許可を出す権利者」は、「許可を求める主体」よりも立場が上であることが一般的であるため、許可が「下りる」という言い回しをするわけです。なお、「降りる」は誤用ですので注意しましょう。

「許可が下りる」の使い方

「許可が下りる」という言い回しは、許可を求める側が、許可を出す立場にある権利者に対し、「申請、願い、求め」を行うといった文脈とともに用いるケースが多いです。

社会にはさまざまな契約や決まり事が存在し、さまざまな個人・集団がそれぞれの財産およびそれにまつわる権利を持っています。よって「許可」を求めたり、それに応じたりする場面は、ビジネスをはじめとして、あらゆる局面にあると言えるでしょう。

なお、「建築許可が下りる」などのように、熟語的に「〇〇許可」という表現が用いられることもあります。

例文

  • この公園では、行政からの許可が下りれば、キャンプファイヤーや花火など、普段はできない催し物ができる。
  • これまでの研究実績が認められ、国から遺跡の発掘許可が下りた。さっそく作業に取り掛かろう。
  • 動植物の生態研究のため、何度も島に上陸する嘆願書を出しているのだが、安全上の理由などによって、政府からなかなか許可が下りない

「許可が下りる」の英語表現

英語には「許可、許し」に相当する単語がいくつかありますが、「許可が下りる」と言いたい場合には「receive  permission」「permission (is) granted」が良いでしょう。

もし、公的な書類などで「(正式な)承認が得られた」といったフォーマルなニュアンスを出したい場合には、「permission」の代わりに「approval」を用いることもできます。

ただし、「営業許可」(shop license)や「入学(入場)許可」(admission)のように、「許可の種類」によっては「permission」以外を使ったほうが適切である場合もあります。

例文

  • At last, we received a building permission from the city.(ようやく市から建築許可が下りた)
  • I received approval to open a cat cafe at this place.(この場所で猫カフェを開業する[正式な]許可が下りた)
  • The admission was granted with a ticket I had struggled to obtain.(苦労して手に入れたチケットで、入場許可が下りた)

「許可が下りる」の類語表現

「許可が下りる」の類語としては、以下のような表現が挙げられます。いずれも、許可を出す立場にある人や団体に対して使うことがポイントです。

  • 許可される
  • 承認される(承認を受ける)
  • 認可される(認可を受ける)
  • お許しが出る

これらの他にも、「許可を求める側の申請や求めが…」という文脈が前にあれば、「了承される(了承を得ている)」「認められる」「許諾される」「聞き入れられる」といった表現も「許可が下りる」の類語たりえるでしょう。


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