「ご高説」とは?意味や使い方を例文を含めてご紹介

「ご高説」という言葉をご存知でしょうか?知らなくとも、多分敬語ではないかと見当がつくかもしれません。堅苦しい表現で、普段の仕事の場でもなかなか使う機会がない言葉ですね。「ご高説」の意味や使い方を、誤用例や類語も含めて紹介します。

目次

  1. 「ご高説」とは?
  2. 「ご高説」の使い方
  3. 「ご高説」の類語

「ご高説」とは?

「ご高説」(ごこうせつ)とは、「優れたご意見」、「価値のあるお考え」といった意味を持つ言葉です。優れた意見や考えを表す「高説」に、丁寧語の「ご」を付けて、相手に敬意を示しています。文書や手紙では「御高説」とも書きます。

「ご高説」の使い方

「ご高説」は主にビジネスの場で用いられます。上司や取引先などの目上から、意見やアドバイス提言などがあった場合に、その内容について敬意を示すのが基本の使い方です。

発言へのお礼として感謝の言葉を添えることもあり、社内外での目上の方との会話やスピーチビジネス文書やメール、手紙でも使うことができます。

【使用例】

  • A社のご担当者様からご高説を拝聴いたしました。
  • お得意様からご高説を賜りました。

【お礼】
  • 先般の打ち合わせにて、ご高説を賜り感謝しております。
  • 商品についてご高説をいただき、ありがとうございました。

「ご高説」は嫌味や皮肉にも使う?

Aさん

(40代)

仲が悪い同僚に「Aくんのご高説を頂けるとありがたい」と。「ご高説」は敬語だけではなく、嫌味の意味で使えるのでは?

Bさん

(20代)

上司が薄ら笑いを浮かべながら「Bさんは優秀だから、さぞ素晴らしいご高説をお持ちでしょうね」。過剰な敬語は皮肉にもなりますね。

インターネット上では「ご高説」の意味を問う書き込みがよく見られます。「ご高説」は目上の立場の相手を敬って使う語句ですから、本来、悪い意味で用いられることはありません

友人や同僚などの同格同士の間柄や、明らかに目上の相手から、馬鹿にしてわざと丁寧に敬語で話す、意に沿わぬ意見に対して嫌味や皮肉を込めているなどの、真の意味とはかけ離れた使い方がされ、判断に迷う場合があるということです。

親しい相手に言われているのなら、ふざけたりからかったりしていることも考えられます。会話の際の表情や声色、文書などであれば前後の文脈をしっかりと観察し、判断する必要があるでしょう。

「ご高説」の類語

「ご高説」のように、「優れた意見」を意味する言葉に丁寧を表す接頭語「ご」を付けた言葉に「ご高見」(ごこうけん)、「ご卓見」(ごたっけん)などがあります。

手紙や文書では同じ言葉の繰り返しがあると、冗長に感じられるため避ける傾向があります。類語を使って言い換えて表現するとよいでしょう。

【文例】

  • C様のご高見をありがたく頂戴いたします。
  • Dさんのご卓見に感服いたしております。


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ