「年端」の意味とは?
「年端」は、「としは」と読み、年齢の程度または年齢という意味を表します。「年歯」という表記もありますが、一般には使われていません。
「年端」は「年端のゆかぬ子ども」のように、幼い年齢について用いるのが通例です。「幼い子ども」という表現と比べると、やや堅く文語調のニュアンスですね。実際にこの言葉を使用する際には、TPOを考慮した方が無難でしょう。
また、年齢とは別に、「年の端(一年の始まり)」を表す用法もあります。
「端」の意味とは?
「端」という字には、「切れはし」や「一部分」などさまざまな意味があります。中でも「年端」で用いられている「端」の意味は、「中心からもっとも遠い部分」です。
日本人の平均年齢(=中心)が50歳弱だとすると、そこからもっとも遠い部分である「年端」は、一けた台の年齢ということになります。むろん、反対側の端っこも存在しますが、「年端」を老齢に対して使うことはめったにありません。
「年端」を用いた例文
- まだ年端もいかぬ子どもたちが病気で倒れていく姿に悲しみを禁じ得ない。
- 一月の異名には、「睦月」のほかにも「年端月」というものもある。
年齢にしろ一年にしろ、同じ端っこでも数字の若い方、つまり始まりの方を指すのが一般的だという点は、とても興味深いことではないでしょうか。
「年端」の類義語・関連語
「年端」のように年齢に関わる言葉には、以下のようなものがあります。
- 年齢(ねんれい):生まれてからの年数。
- 幼稚(ようち):幼いこと。
- 弱冠(じゃっかん):年の若いこと。
- 妙齢(みょうれい):若い年ごろ(特に、女性に対して使う)。
「年端」を英語表現
「年端」、つまり、年齢が幼いことや一年の始まりを指す英語表現には、次のような言葉があります。
- young age(年端)
- a young child(年端もゆかぬ子ども)
- the first month of the year(年端月)