「10時打ち」とは?意味や使い方をご紹介

「10時打ち」という言葉を聞いたことはありますか?文字通り10時に何かを打つことなのですが、打つのは鐘でも膝でも博打でもありません。鉄道ファンや新幹線をよく利用する方にはおなじみの言葉かもしれませんね。今回は「10時打ち」の意味や使い方について解説します。

目次

  1. 「10時打ち」とは
  2. 「10時打ち」の使い方
  3. 「10時打ち」の関連語

「10時打ち」とは

「10時打ち」とは、繁忙期に新幹線指定席などJRのチケットを取る時、発売開始日時、つまり、乗車日の1ヶ月前の朝10時きっかりにチケットを予約することです。

チケットを取る際には、みどりの窓口や駅の指定席券売機の場合は「発券ボタン」を押す、ネット予約の場合は画面の「確定ボタン」をクリックします。これらの行動を10時ぴったりに行うことから、「10時打ち」や「10時ジャスト打ち」と呼ばれます。

大型連休や年末年始の指定席券だけでなく、人気の寝台列車や季節列車、廃止されてしまう列車のラストランなどの希少なチケットが発売される際にも「10時打ち」が殺到します。

窓口での「10時打ち」

みどりの窓口で「10時打ち」してもらう場合、駅まで足を運ぶ、窓口に並んでタイミングよく順番が回ってくるように調整するなどの手間がかかります。また、窓口が混雑していたり、駅員が端末操作に不慣れだったりと成功しないこともあります。

しかし、窓口が空いている駅であれば、後述するインターネットでの「10時打ち」よりも希少チケットが取れる確率が高いようです。

なお、「10時打ち」はJRの正式なサービスではありません。駅ごとに「10時打ち」についてのルールが設けられていることもあるので、確実にチケットを入手したい場合は、それらを事前に確認しておくと良いでしょう。

インターネットでの「10時打ち」

インターネットが発達した現在では、JR東日本のえきねっと、JR西日本のe5489など、チケット予約にWEBサービスを利用するのが一般的になりました。

しかし、これらのサービスを使って予約画面に進めるのは発売開始時刻以降。10時にならないと入力ができないので、「10時打ち」といっても厳密には10時に予約の「確定ボタン」を押すことはできません。

そのため、発売開始数秒で売り切れてしまうような人気チケットの予約には向かない方法のようです。

「10時打ち」の使い方

「10時打ち」は、主にSNSなどで「10時打ち成功!」「仕事で10時打ちできない」のように用いられます。

また、みどりの窓口で駅員に端末操作してもらうのではなく、利用者自らが駅の指定席券売機やネットで予約することを、一部では「セルフ10時打ち」と呼ぶこともあるようです。

鉄道以外でも用いられる「10時打ち」


朝10時に発売開始になるチケットは鉄道のきっぷだけではありません。ライブやスポーツ観戦などのチケットも朝10時に発売開始になる場合が多いので、それらを購入することを「10時打ち」と表現することもあります。

「10時打ち」の関連語

事前予約

「事前予約」とは、特急券などの発売日よりも前から予約申し込みできる仕組みのこと。「事前予約」は、みどりの窓口やインターネット、または旅行代理店などから申し込むことができます。

「10時打ち」でチケットを必ず入手できるとは限りません。「事前予約」と「10時打ち」を併用すると、入手のチャンスを増やすことができますね。

マルス

JRグループが導入している座席指定券の予約・発券システムは、「マルス」(MARS:Multi Access seat Reservation System)と呼ばれています。

マルス導入は1960年。それまで手動で行っていた予約販売業務は、マルスによって自動化されました。そして、半世紀以上の間、進化を続けながら旅行客の脚を影で支えてきました。

「マルス端末」とは、みどりの窓口で駅員が操作する端末や、券売機でユーザ自身が発券を行う端末のこと。窓口や駅の券売機での「10時打ち」は、10時に「マルス打ち」することとも言えるでしょう。

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