「やば…やば…わかんないね…」とは？意味や使い方を元ネタを含めてご紹介

「やば…やば…わかんないね…」とは、もともと、ある動画で使われていたセリフです。どういう場面でのセリフかは不明ですが、何かしら困惑している様子がうかがえます。

SNSなどで用いられる場合は、「どうしてこうなったのかわからない」「わからなくて行き詰まった」「（相手の言っていることなどが）理解できない」などといった意味です。

元ネタとなったのは、『ピングー』というクレイアニメに、まったく関係のないセリフを当てて制作された違法動画です。この作品には、有名なゲイビデオ『真夏の夜の淫夢』などに出演した男優が吹き替えを担当していることで、一部で注目されました。

なお、吹き替えセリフもゲイビデオで使われるような言葉に変更されているため、本家の『ピングー』とは全く関係ありませんのでご注意ください。

「やば…やば…わかんないね…」というセリフが登場したのもこの動画です。しかし、このセリフを有名にしたのは、このセリフのシーンで書き込まれた「白坂小梅」というコメントです。

「白坂小梅」」（しらさかこうめ）とは、ソーシャルゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』（略称：モバマス、デレマスなど）に登場するアイドルの一人です。

彼女は心霊系アイドルという設定で、ホラー映画やスプラッタ映画鑑賞を趣味としている少女です。彼女の特徴の一つに、「み、みんなに夢…見せてあげる…あ、悪夢かもしれないけど…」といった、おどおどとした喋り方があります。

このような口調が、「やば…やば…わかんないね…」というセリフと結びつき、このセリフのシーンで「白坂小梅」とコメントされたのでしょう。

この「白坂小梅」のコメントが絶妙だと話題になり、「モバマス」ファンにも受け入れられて広く知られるようになりました。こうして、「やば…やば…わかんないね…」は「白坂小梅」とセットで有名になったのです。

『真夏の夜の淫夢』とは、COAT社から発売されたゲイビデオ作品です。これを含む同社の作品や、動画に付けられたコメントを元ネタとネットスラングは、作品を知らない人たちにも広く用いられるようになりました。これらの言葉は「淫夢語録」と総称されています。

SNSなどでは、「やば…やば…わかんないね…」は、分からなくて困惑しているときなどに用いられます。「（白坂小梅）」までをワンセットとして使うこともあるので、まるでもとから白坂小梅のセリフのようですね。

また、次のふたつのように、セリフの途中で何が分からないのかを括弧書きで説明することもあります。