「おりゅ・おりゃん」とは
「おりゅ」の意味
「おりゅ」は、ずばり、「居る」という意味です。「居る」は<おる>と読んでください。「居る」には様々な意味や用法がありますが、ここでは、存在するという意味の「いる」の古風な、あるいは方言的な響きをもった言い方を指します。
「おりゃん」の意味
一方、「おりゃん」は「おりゅ」の否定形。「おりゃん」は「居らん」をもじった言い方なので、「居ない」という意味です。
何が「居る・居らん」のか?
「おりゅ・おりゃん」は、ソーシャルゲームのユーザの間で使われ始めた言葉です。ソーシャルゲームでは、レアなアイテムやキャラクタを持っていることはステータスの一つ。
したがって、「レアなアイテムを持ってない人は居る?」「(手持ちキャラに)レアキャラクタが居らん!」という話題が多くなります。
一般的に、「おりゅ・おりゃん」を用いる場合、「居る・居らん」のは、人(ユーザ)またはキャラクタです。
「おりゅ・おりゃん」の使い方
本来の使い方
「おりゅ・おりゃん」のもともとの使い方は、ソーシャルゲームの話題における、次のような用法です。
【例文】
- 「△△△(キャラクタ名)持ってないヤツおりゅ?」
- 「○○○(アイテム名)進化させた人おりゃん?」
- 「△△△おりゅよ」
- 「△△△おりゃん…」
ダンケルクおりゅ??おりゃん………#アズレン pic.twitter.com/hdtHRYv1Y2
— MizkurA_ (@shunya7120) July 8, 2019
拡張した使い方
もともとはゲームに関する話題で使われていた「おりゅ・おりゃん」ですが、現在では日常的な話題においても用いられることがあります。
【例文】
- 「いぷ(Skype)できる人おりゅ?」「おりゅよ」
- 「この映画見た奴おりゃん?」
台風通過中に仕事する民おる?
— す→@神威∈夢∋ (@su_su_su_0303) October 11, 2019
おりゅ…(´д`;)
派生語
「おりゅ・おりゃん」から派生したらしき言葉に、「おりゅ民・おりゃん民」があります。これは、ソーシャルゲームにおいて、あるレアキャラを持っているユーザ・持っていないユーザを指す言葉です。
【例文】
- 「△△△(キャラクタ名)おりゅ民、いいなぁ」
- 「いつまでも△△△おりゃん民だよ」
「おりゅ・おりゃん」の元ネタ
「おりゅ」や「おりゃん」は5ch(旧.2ちゃんねる)のゲーム板(ゲームに関するスレッド)で使われていた言葉です。「初めて登場したのはどのゲームタイトルに関する板だったのか?」には諸説あります。
「おりゅ・おりゃん」の元ネタ
「おりゅ・おりゃん」が頻繁に用いられるようになったのは、ソーシャルゲームの『アズールレーン』であるという説が有力なようです。
「おりゅ民・おりゃん民」の元ネタ
ちなみに、派生語の「おりゅ民・おりゃん民」が用いられるようになったのは、ソーシャルゲームの『プリンセスコネクト!Re:Dive』であるとされています。
『アズールレーン』とは
次に、「おりゅ・おりゃん」の元ネタとなった『アズールレーン』(略称:『アズレン』)というゲーム作品について見ていきましょう。
『アズールレーン』の概要
『アズールレーン』はiOS/Android向けのゲームアプリ。中国の会社が開発したゲームで、2017年より日本語版も配信されています。2018年時点、日本だけでも600万人がユーザ登録している人気作品です。
『アズレン』は艦船を擬人化した女性キャラクタを育成するシミュレーションゲームです。艦船擬人化と聞いて、日本のブラウザゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』(艦これ)を思い浮かべる方もいるでしょう。
実は、中華圏では『艦これ』に触発された艦船擬人化ゲーム(『艦これ』フォロワー)がたくさん作られているのです。『アズレン』は、その中の最初の作品とも言われています。
『アズールレーン』のレアキャラ
『アズレン』において、「おりゅ・おりゃん」という話題にのぼるレアキャラには、どんなキャラクタがいるのでしょうか?
【アヴローラ】
超レアキャラの筆頭がアヴローラです。というのも、アヴローラの入手条件はβテストへの参加。正式リリースされた今となっては入手できないキャラだったからです。
そのため、「アヴローラおりゅ?」「おりゃん」と多くのユーザが嘆くことに。βテストに参加できなかったユーザにも入手のチャンスが巡ってきたのは、正式リリースから1年後に行われた、期間限定アヴローラ入手イベントでのことでした。
【神通】
第10ステージ(現在のところ最終ステージ)の最後のボス戦でのドロップ(勝利=入手ではない)でしか入手できないのが神通です。入手方法の難易度が高く、また、高性能のキャラクタのため、「おりゅ」かどうかで戦力が変わるほど重要なキャラクタだそうです。