「寡聞」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「寡聞」という言葉をちゃんと読めていますか?「寡聞」は「かぶん」と読みます。なかなか難しい言葉ではありますが、「寡聞にして」という表現はよく使用されるので、社会人なら知っておきたいですね。この記事では「寡聞」の意味や用法についてわかりやすく解説します。

目次

  1. 「寡聞」とは
  2. 「寡聞」の意味
  3. 「寡聞にして〜」
  4. 使用例

「寡聞」とは

寡聞(かぶん)」という言葉は漢文に由来する二字熟語です。その意味するところは見聞(けんぶん)がせまいこと、知識の乏しいこと。また、そのさま」です。

簡単に言えば、「ある人が勉強不足だったり、経験が乏しかったりして、知っているべき知識を知らないこと」を意味しています。

「寡聞」の意味

「寡聞」の「寡」は普段あまり使われませんが、いくつかの意味を持っている言葉です。例えば「寡婦(かふ)」というと「やもめ」、つまり夫を失った未亡人のことを意味しています。

また、それとは別に「少ない」という意味があります。物事の「多さ、少なさ」を表す言葉として多寡(たか)」というものがあります。「寡聞」の「寡」はこれと同様に、少ないこと、足りないことを意味しています。

「寡聞」の「聞」は、「見聞」や「新聞」の「聞」と同様の言葉であり、「耳で聞く」だけではなく「聞いて知る」ことができる「知識」そのものを表していると言えるでしょう。

「寡聞にして〜」

日本語の中で「寡聞」という言葉には、非常によく使われる表現があります。それが「寡聞にして存じません」という表現です。

これは簡単に言えば「私は世間知らずなので(勉強が足りなくて)、(そのことについて)知りません」という意味で、自分から相手にへりくだって言う謙譲語です。

「寡聞にして〜」と言う表現は、会社や目上の人に対して用いられる、謙譲語の中でも代表的な一例といえます。そのため「寡聞」という言葉は他人に対してではなく、自分に対して用いられるのが一般的です。

使用例

  • その議論に関しては寡聞にして知りません。回答は差し控えたいと思います。
  • ご家族が亡くなられたこと、寡聞にして存じませんでした。この度はご愁傷様でした。
  • 世間に背を向けて狭い世界に閉じこもる人のことを「孤陋寡聞(ころうかぶん)の人」と言います。 

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