「素養」とは?意味や使い方をご紹介

「素養」という言葉をご存知でしょうか?似たような言葉には「素質」や「教養」があります。これらは聞いたことがあっても「素養」という言葉はあまり聞いたことがない人もいるのではないでしょうか。こちらでは、「素養」の意味や使い方についてご紹介します。

目次

  1. 「素養」とは?
  2. 「素養」:意味
  3. 「素養」:使い方
  4. 「素養」:関連語

「素養」とは?

「素養」という言葉は、人間の内面的な性格や能力などを表す際に用いられる言葉の一つです。例えば「あの人は教養がある」などと同様に「あの人は素養がある」のように使われます。

内面的な要素を表す言葉としては、「素質」「資質」「教養」など色々な表現があります。「素養」との違いと合わせて、見ていきましょう。

読み方、漢字の意味

「素養」と書いて、<そよう>と読みます。「素養」の「素」は<す>とも読みますが、この場合は<そ>と読みます。

「素」:漢字の意味

「素」という漢字は多くの意味を保有していますが、「素養」の「素」は、「つねづね」「普段」の意味で使われています。同じ意味で使われている二字熟語に「平素(へいそ)」「素行(そこう)」などがあります。
 

「養」:漢字の意味

「素養」の「養」は<よう>と読みます。「養」には、「(実際に食物などを与えて)育てる」「世話をする」などの意味もあります。

しかし、「素養」という言葉においては、精神面を育てるという意で「心を豊かにする」という意味で使われています。「教養(きょうよう)」「修養(しゅうよう)」などもこの意味にあたります。

「素養」:意味

「素養」は、漢字の意味のとおり「平素から養ったもの」を表します。つまり「普段の生活の中で養い、学んだ知識・教養・たしなみ」のことです。

意識しないうちに自然に身についたものというよりは、自分自身の心がけで習得した積極性のある知識や教養などを指します。

例えば、常日頃から読書をすることによって身についた知識や感性、普段の仕草や言葉使いなどに気を配り、身についた美しい所作などがこれにあたります。

生まれもって備わっていたものではなく、個人の努力によって養われた「後天的」な能力であるといえるでしょう。

「素養」:使い方

  • 彼女は幼い頃からずっとピアノや合唱などを学び、素晴らしい音楽の素養がある。
  • 運動神経もさることながら、毎日トレーニングをしているだけあって、運動の素養がかなり高い。
  • 彼は数学的素養に優れ、将来が楽しみな人物だ。
  • 人の上に立つには、素養となる知識やスキルを身につける必要がある。
  • 彼女のこの分野に対しての素養は、目を見張るものがある。

「素養」:関連語

素質

「素養」と同じく「素(もと)」という漢字使われていますが、「素質」とは「生まれもって備わっている先天的な性質や能力」のことです。「素質」には、将来的にはその性質や能力が発揮されるであろうというニュアンスがあります。

資質

「資質」も「素質」と同じく「生まれもった性質や能力」のことです。「資」には、もと・生まれつきといった意味がありますから、「資質」は「天性」とも言えます。才能がある、才能に恵まれているといったニュアンスですね。

教養

「教養」は、「深い理解を伴った知識やスキル」だけでなく「精神的な修養」「社会生活を送る上で必要な広い文化的知識・常識」をも表します。「素養」と同じく、後天的に自らの意思で学んだ知識のことです。

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