「帰省」とは?意味や使い方をご紹介

夏や、冬の長期休みのシーズンになると耳にする機会が増えるのが「帰省」という言葉です。年に数回しか会うことが出来なくなった家族がうれしそうに出迎えてくれる顔が目に浮かぶ、どこか温かい気持ちになる言葉「帰省」の意味を見ていきましょう

目次

  1. 「帰省」の意味
  2. お盆の「帰省」
  3. 年末年始の「帰省」
  4. 義実家に「帰省」
  5. 「帰省」のお土産

「帰省」の意味

「帰省」を構成する「帰」は「もとの所に戻る」を、「省」は「かえりみる」「ふりかえってよく考える」「安否をたずねる」を意味します。二つの言葉を合わせることで「故郷に帰ること」を意味します。

そのためどんなに懐かしい思い入れのある場所であっても、生まれ故郷とは関係のない場所に行く場合は、「帰省」とは言いません。

お盆の「帰省」

夏の「帰省ラッシュ」の代表はやはりお盆休みでしょう。休日を分散させてとる会社も増えておりますが、お盆の8月13日から16日はラッシュのピークを迎えます。

そもそもお盆休みは、離れて暮らす親族が集まって先祖や亡くなった方をしのび、お墓にお参りに出かけ共に食事をするものでしたが、最近では故郷に帰り皆で食卓を囲むご家庭も減ってきております。

ですが真夏の強い日差しに照らされお墓に色鮮やかな生花やキュウリやナスの馬が供えられ、夕方になると庭先で迎え火として麻の皮をむいた「おがら」を燃やし盆提灯に明かりが灯っているお宅を見かけると、日本らしい情緒を感じます。

夏はレジャーのシーズンでもありますが、たまにはゆっくりと「帰省」をし、亡き人の墓前に手を合わせ、懐かしい実家の味を堪能することで、安らかな気持ちを充電するのもよいでしょう。

年末年始の「帰省」

クリスマスは友達や、恋人と過ごしたいという方でも、年末年始は実家に「帰省」をするという方は多いのではないでしょうか。

時代が移り変わっても、店先でお正月飾りが販売され師走の活気が満ちてくると、大切な家族達と顔を合わせ、健康を祈りながらおせちを食べ、お雑煮をいただきたいと感じるものです。

お正月の定番メニュー「お雑煮」は地域によってはお餅の形が丸かったり、四角かったり、中にはあんこが入っていたり、御汁もおしょうゆ味だったり、味噌味だったり、お吸い物風だったりと千差万別。だからこそ、離れて暮らしていても懐かしい実家の味を味わいたくなるものです。

でも、まだまだ良くわからない小さな子供たちにとって年末年始の「帰省」は、お年玉をもらえる稼ぎ時というイメージなのかもしれませんね。

義実家に「帰省」

「帰省」は故郷に帰るものですが、結婚をすることで自分の故郷ではない相手の実家に「帰省」するようになります。特に女性の場合は、相手の実家で過ごす「帰省」の時期になると、日に日に憂鬱な気持ちになり、出来れば行きたくないと思う方も多いでしょう。

ご主人は生まれ育った家でゆっくりし、子供はおじいちゃんおばあちゃんに会え、お泊りも出来ると楽しみな「帰省」ですが、奥さんは義理のお母さんのやり方に合わせて家事を手伝わなくてはならず、のんびり部屋で休むことも出来ないものです。

そのため気疲れでストレスが溜まってしまうため、行きたくないと思ってしまうことを、攻めることはできないでしょう。最近ではお互いの気持ちを尊重し、それぞれの実家に別々に帰省する方も増えているようですが、家族バラバラで過ごすお正月は味気ないものです。

「帰省」がそれぞれにとって負担になり、親族関係がぎくしゃくしないためにも、「お嫁さんは実家の手伝いをするもの」という古い慣習に流されるだけでなく、家族皆でお互いの気持ちを話し合うことも大切ですね。

「帰省」のお土産

結婚をして初めて義実家へ「帰省」をする際に、どの様な手土産をもっていけば良いのか悩まれる方も多いのではないでしょうか。

お盆の「帰省」の際は、ご実家だけでなく親族、ご近所と会う機会もあります。そのため若い方からお年寄りませ万人受けするお菓子が良いでしょう。小分けにしてあり、それぞれのお宅に分け合えるものですと、気が利いていると喜ばれます。

年末年始の「帰省」には風習が異なる地域もあり、中にはお土産は少額のもので、御年賀としてお金を包んで持っていくこともあるようです。一般的にはおせちの一品として活用されるかまぼこや、食後みんなで食べれる季節の果物などがよろこばれます。

価格帯はお互いに気を遣うことのないように1000円から3000円程度が一般的で、熨斗(のし)は付けなくとも失礼にはなりません。

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