「伏せ丼」とは
「伏せ丼(ふせどん)」とは食後に料理が入っていた器をひっくり返し、伏せて置く行為のことをいいます。主にラーメン店等どんぶりを使っている店で伏せておくことから「伏せ丼」といわれています。
これは、「もう何もこぼれないくらい綺麗に食べました」という感謝の気持ちを込めて行われるマナーの一種とされています。
「伏せ丼」の発祥
そもそもこの「伏せ丼」という行為は誰が始めたのでしょうか。
一般的には山形県が発祥の地とされていて、その中でも庄内地方発祥とされています。しかしこれも噂に過ぎなく、山形県のローカルルールとされていますが、山形県でも通用しなく、通用したとしてもごく一部の人たちにだけ、ともいわれています。
やったことがあるという人たちも、ブログやネットで見たり聞いたことがあって始めてやってみた、試してみたという方が多く、インターネットの掲示板で投稿されたジョークやデマが広まったのではないか、ともいわれています。
「伏せ丼」の評判
先ほど「伏せ丼」の意味を説明しましたがみなさんはどのように感じられましたか。「伏せ丼」に対する意見としては、否定的な意見が多いようです。理由としては
- テーブルや器が汚れて衛生的ではない。
- 器が空なのは伏せなくてもわかる。
- 片づける時伏せてあると持ちにくい。
という声が多いようです。
好意的な意見としては
- 言葉を発さなくても気持ちを伝えられる
- 通っぽくてかっこいい
等です。特に「衛生的ではない」「汚れる」という意見が多く、お店側からも周りのお客さんからもあまり受け入れられていないどころか、飲食店で出入り禁止になったという方もいるといわれています。
お店側はテーブルを綺麗にして次のお客さんを迎えたいのに「伏せ丼」をされるといくら綺麗に食べ切ったとしても油汚れなどがテーブルに付着することがあり迷惑、という意見が多いようです。
お客さん側も同様で、案内される席のテーブルに油汚れなどがつく、口を付けることもある器がテーブルにつけられるのが嫌など「伏せ丼」に対して否定的な意見が多いようです。
広まっていない、周りの人を不快にする行為はマナーとは言えませんので「伏せ丼」をするのはやめた方がいいという声の方が多いといえます。
「伏せ丼」の使い方
「伏せ丼」を言葉として使う場合はそのまま「伏せ丼をしてみた」「伏せ丼がされていた」等と使えます。
上述の通り、「伏せ丼」を行為として行う場合は食べ終わった器をひっくり返し、伏せておいてそのままにしておく、ということなのですが、否定的な意見が多いとされています。感謝の気持ちは素直に言葉で伝えた方が無難でしょう。
赤ちゃんの「伏せ丼」
一般的に「伏せ丼」は食べ終わった器を伏せておいておく、というものなのですが赤ちゃんが食事中に器をひっくり返してしまった時にも「伏せ丼」という言葉が使われていることがあります。
これはマナーどうこうというより、どんぶりがひっくり返って伏せてある状態に対して「伏せ丼」と使われています。
「伏せ丼」のまとめ
ここまで「伏せ丼」の意味や使い方などをご紹介してきましたがご参考になりましたでしょうか。
マナーの一種とされていますが、「伏せ丼」を不快に思う方が多くいるという現状から、公共の場ではやらない方がいいという意見が多いようですね。
感謝の気持ちは言葉にだして「ごちそうさまでした」「美味しかったです」などと伝えた方が分かりやすく、感謝を受ける側も気持ちがいいのではないでしょうか。