「争え もっと争え」とは
「争え もっと争え」は、ある漫画の1コマのコラージュ画像(コラ画像)で使われたセリフです。もともとそのコマに書いてあったセリフは「やめて…争うのはやめて…」でした。
しかし、コラージュ画像がネット上に公開されると「争え もっと争え」の方が評判となり、ネットを中心に用いられるようになりました。
「争え もっと争え」の意味
「争え もっと争え」は読んだ通りの意味ですが、反語的な解釈により、元となったセリフのように「やめて…争うのはやめて…」と言う意味で使われることもあります。
「争え もっと争え」の元ネタ
「争え もっと争え」の元になった「やめて…争うのはやめて…」は、漫画『神のみぞ知るセカイ』の作中に登場するギャルゲー(男性向け恋愛ゲーム)のヒロイン・杉本四葉(すぎもとよつば)のセリフです。
このシーンの四葉の表情が、争いを止めるというよりも争いを期待するような表情であったため、「争え もっと争え」とセリフを改変したコラ画像が作られて話題となりました。
現在でも他の漫画やアニメのキャラクターでのコラ画像やアスキーアート(AA)が作られている、人気の高いセリフです。
「争え もっと争え」の使い方
「争え もっと争え」は、主にSNSで使われる言葉です。コラ画像やAAが貼り付けられることもありますが、テキストだけで用いられることもあります。複数のユーザが会話しているところへ投稿されたり、一人がネタのオチとして使うなど、使い方はさまざまです。
松本山雅「争え...」
— はなたろう (@hana_taro2014) September 26, 2018
町田 「もっと...」
大分 「争え...」
横浜FC 「燃え尽きるまで...」
東京V 「争え...」
大宮 「(ゆかり王国戦は今週末か...)」
徳島 「チンチンチンチンチンチンチンチンチンチン♪」 pic.twitter.com/MPBCbfYaKZ
「争え」という意味での使い方
スポーツの試合を観ている時などに、「もっとゲームが白熱すると良い」というニュアンスで使われる「争え もっと争え」は、文字通りの意味です。
(A)
巨人広島戦観てる。
争え もっと争え
「争わないで」という意味での使い方
「争わないで」という意味で用いられる「争え もっと争え」は、おもに、掲示板が荒れていたり、論争が起きている時などに使われます。
(B)
目玉焼きには「しょうゆ」だろう!
(C)
は?目玉焼きには「塩」一択!
(D)
争え もっと争え(ケチャップ派)
しかし、「争わないで」という意味で使ったとしても、煽り文句と受け取られてしまうことがあるので、使う時には注意しましょう。
元ネタ『神のみぞ知るセカイ』とは
『神のみぞ知るセカイ』とは
「争え もっと争え」の元ネタとなった『神のみぞ知るセカイ』は、若木民喜によるラブコメ漫画で、『週刊少年サンデー』に2008〜14年に連載されました。公式の愛称は「神のみ」ですが、ほかにも「神汁」「神セカ」とも呼ばれています。
ギャルゲーが好きな男子高校生・桂木桂馬(かつらぎけいま)は、2D(二次元)の女性をこよなく愛している。あるきっかけにより、桂馬は、「駆け魂」に取り憑かれた女性たちの心のスキマを埋めることで、駆け魂を追い出す作業「攻略」をすることに。2Dにしか興味がなかった桂馬が、3D(現実世界)の女性の攻略に挑む。
本作はアニメ化されており、2010〜11年にはテレビアニメ第1期と第2期が、2013年には第3期がテレビ東京ほかで放送されました。
「杉本四葉(よっきゅん)」とは
作中に登場するギャルゲー『OneLeaf』は200本しか売れず、ワゴンセールにされています。杉本四葉はこのゲームのヒロインで、愛称はよっきゅん。
主人公の桂馬は、よっきゅんのことを「全てが完璧」と評して気に入っています。しかし、よっきゅんはまるで落書きのようなデザインのため、桂馬の四葉への愛は周囲には理解されません。
「現実なんてクソゲーだ」
『神のみぞ知るセカイ』で一番有名とも言われるセリフが、主人公・桂馬の「現実(リアル)なんてクソゲーだ!」という言葉。「クソゲー」は「クソゲーム」の略で、つまらないゲームを指しています。
ギャルゲーに登場する女性たちをこよなく愛する桂馬は、現実世界の女性たちには興味がないので、現実=クソゲーだというわけです。