「シースー」とは?意味や使い方をご紹介

「ザギンでチャンネーとシースー食べて、シータクでギロッポンに行って遊ぶ!」今や死語にもなりつつあるバブル時代の、いわゆる業界用語です。こちらでは「シースー」の意味や使い方をご紹介します。合わせて、シースーのような業界用語も見ていきましょう。

目次

  1. 「シースー」とは?
  2. 「シースー」の使い方
  3. 「業界用語」と「逆さ読み」
  4. 「逆さ読み」の構造と一例
  5. 「業界用語」の一例

「シースー」とは?

「シースー」とは「寿司」のことです。寿司(すし)を反対に読んで、「しす」。それぞれの音が伸びて「シースー」となりました。

「シースー」は、バブル期に流行った言葉で、いわゆる「業界用語」のひとつです。「業界用語」については、追ってご説明します。

景気のいい時代に流行った言葉ですから、「シースー」が指す寿司も、今でいう廻る寿司や100円の寿司ではなく、目の前で板前さんが握ってくれる高級寿司を指すことが多かったようです。時価で握られるその寿司には多くのお金が動いていました。

「シースー」の使い方

  • シースーって本当に美味しい!
  • 社会人になって、廻らないシースーを食べるのが夢です。
  • 昨日、接待で初めて、ザギンにシースー食べに行っちゃった。(※ザギンについては後述します。)

「業界用語」と「逆さ読み」

「業界用語」とは

「業界用語」とは、特定の業界でのみ用いられる隠語的な表現のことをいいます。とくに芸能・マスコミ業界における独特の用語を指すことが多く、「シースー」もそのひとつです。また、「業界用語」は、「落ちる(自供する)」「わっぱ(手錠)」などの警察用語を指す場合も多くあります。

「逆さ読み」とは

「シースー」のように元の語の順番を入れ替えた言葉のことを「逆さ読み(倒語)」といいます。芸能・マスコミ業界で使われる業界用語にも「逆さ読み(倒語)」がたくさんあります。

逆さ読みのルーツはとても古く、日本語においては江戸時代までさかのぼると言われています。終戦後、ジャズマン達がこの逆さ読みを使っており、「ジャズ」を「ズージャ」と言っていたことから、逆さ読みした言葉は「ズージャ語」とも呼ばれていました。

「逆さ読み」の構造と一例

逆さ読みは、読んだ時の音が単純に逆になるとは限りません。文字のまとまりや音節で区切りで入れ替えて読むことが多いのです。

例えば、「ゲンを担ぐ」の「ゲン」は「縁起」の逆さ言葉ですが、「えんぎ」を「ぎんえ」と反対から読んだのではありません。「縁起」を「起縁」と逆にして「ギエン」となり、さらに音が変化して「ゲン」になったとされています。

  • 場所→ショバ
  • キセル→セルキ
  • 宿→ドヤ
  • 種→ネタ
  • 自堕落(じだらく)→しだらない→だらしない
  • 雲→モク(タバコの煙のこと)

「業界用語」の一例

「シースー」のような芸能業界用語、いわゆる「業界用語」は、日本の好景気のバブル期、今のJK語やネット用語のようにみんなが使っていました。今聞くとちょっと古い気がしますが、もちろん当時はトレンドでおしゃれな言葉でした。

当時よく使われていた有名な「業界用語」をご紹介します。「ザギンでチャンネーとシースー食べて、シータクでギロッポンに行って遊ぶ!」という言葉からも、当時が羽振りの良い時代であったことが窺えますよ。

ザギン

ザギンとは銀座のことです。寿司といえば銀座と言われるほど、銀座には寿司屋の名店が軒を連ねています。そのため、「ザギンでシースー」はセットで使われることが多く、接待はもちろん、女性を口説くには欠かせないデートコースでした。

チャンネー

チャンネーは姉ちゃんのことをいいます。兄弟姉妹などの姉ちゃんではなく、若い女の子という意味で用いられます。バブル時代には、美しい女性を接待などに同席させることも多かったようです。

ギロッポン

ギロッポンは六本木のことです。バブル時代の聖地のディスコの代表するマハラジャをはじめ、さまざまな遊びスポットが集結する六本木には、夜になるとたくさんの人が集まっていました。

シータク

シータクはタクシーのことです。普通のサラリーマンがタクシーで通勤することも珍しくなく、徒歩5分の距離でもタクシーに乗っていたというバブル期。深夜になれば万札でタクシーを奪い合うなんていう時代だったそうです。

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