「ギロッポン」とは
「ギロッポン」とは、六本木のことを指すズージャ言葉です。テレビ業界の専門用語とされています。
六本木は東京都港区中央部の地名です。外国公館が多く、クラブやバーも多い繁華街です。「ギロッポン」と同じ意味で、ポンギと呼ぶ人もいるようです。
ズージャ語について
「ギロッポン」をはじめ、シースー(寿司)、デルモ(モデル)、トーシロ(素人)といった言葉のように、ひとつの言葉の文字を前後あべこべにして作り変えた言葉を、ズージャ語またはズージャ読みといいます。
ズージャ語は昭和中期(太平洋戦争後)にジャズを隠語としてズージャと言ったことが由来とされています。
日本語文化にはそもそも昔から、隠語を作る時に逆さ言葉を使う手法があり、ダフ屋(札屋)やドヤ街(宿街)なども有名な言い回しですね。
また、ジャズ界では人名も逆さにすることがしばしばあるようです。タモリさん(本名は森田さん)も同じ原理で芸名を作ったと考えられます。
「ギロッポン」は実際にテレビ業界で使われているのか
「ギロッポン」はテレビ業界の専門用語という認識が一般にありますが、実際にはテレビ業界で専門用語として使われている事実は無いようです。「ギロッポン」の他にも、シースーやトーシロといった言葉も、使われていないのが実際のところです。
テレビ業界で実際に使われいる専門用語
では、テレビ業界で実際に使われている専門用語はどのようなものがあるのでしょうか。一部ご紹介します。
- てっぺん(午前0時)
- とっぱらい(ギャラなどの当日払い)
- ケツ(このあと)
- バラし(予定や予約をキャンセルすること)
こういった言葉は、テレビでタレントさんが口にしているのを見たことがあるという方もいらっしゃるでしょう。
「ギロッポン」の使用例
「ギロッポン」の使用例をご紹介します。
- 今夜は「ギロッポン」でシースー食べてからパーティーです。
- 「ギロッポン」に20時集合で!
- 彼にプロポーズされたのは夜の「ギロッポン」でした。
- 「ギロッポン」には外国人がたくさんいる。
六本木と言うよりも、「ギロッポン」と言った方が軽い感じになりますね。気心を知った間柄で六本木へお出かけのお誘いをする時などに、使ってみてはいかがでしょうか。