「アンスコ」とは？意味や使い方をご紹介

「アンスコ」には、以下のように複数の意味があります。

1. スポーツウェアの「アンダースコート」
2. IT用語で「アンインストール」
3. 企業名の「アンスコ」
4. 記号の「アンダースコア」

スポーツの世界で「アンスコ」と言えば、主に女子テニスで、ユニフォームの下に身につける専用下着「アンダースコート」（under skort）のことです。

女子テニスでは、多くの選手が動きやすいミニスカートタイプのウェア「スコート」を好みます。しかし丈が短いスコートでは、激しく動いた時に裾がめくれあがって下着が見えてしまう心配がありますね。

これを対策するため、見えてもよい下着としてスコートの下に身につけるのが「アンスコ」。基本的にはオーバーパンツとして、本来の下着の上に重ねて穿（は）くものです。

「アンスコ」は女子テニス選手だけではなく、スカートを穿いたまま激しいパフォーマンスを行うチアリーダーやアイドル歌手などにとっても欠かせません。

さらに近年では、メイド服やゴスロリなど、コスプレを趣味とする方々にも一定の需要があるようです。

「見えてもよい下着」であることから「見せパン」と呼ばれることもあり、フリル付きなど、見せることを前提とした凝ったデザインの商品も多く存在します。

• 通気性を考えると、綿かポリエステル素材のアンスコを選びたい。
• アンスコを穿いているとわかっていても、スカートがめくれるとドキッとする。

IT用語で「アンスコ」とは、「アンインストール」のことを意味しています。

俗語的な表現であり、「インストール」を「インスコ」と短縮して呼んでいた言葉が、「アンインストール」にも適用されて「アンスコ」になったと考えられます。

アンインストールとは、システムにインストール（導入）されているソフトウェア（アプリなど）を、システムから完全に削除し、インストール前の状態に戻すことです。

これは、システム深部の関連ファイルや内部情報まで「完全に削除する」点で、ゴミ箱に捨てるような「ファイルの削除」とは区別されます。

しかし近年では、ファイルの削除の要領で、ソフトウェアを削除することをアンインストール（アンスコ）と呼ぶことも増えてきました。

• あのアプリ、全然役に立たないから昨日アンスコした。
• システムに半端なデータが残らないように、手順を守ってアンスコしないと。

名を知られている企業名「アンスコ」として、次の2社をご紹介します。

株式会社アンスコは、愛知県を本拠とし、金属製品の製造・販売・輸出等を行う企業です。1939年創業という古い歴史を持ち、六角穴付き止めねじなどの製品で有名です。

社名「アンスコ」は、創業者・安藤氏の「アン」と、ソケットスクリューの「ス」、そしてコーポレーションの「コ」を取って名付けられました。

アンスコ（Ansco）は、かつてアメリカに存在したカメラ・フィルムメーカーの名であり、同社カメラのブランド名でもあります。前身である「スコービル社」は1802年創業と非常に古い歴史を持ち、アメリカでも最古のカメラメーカーです。

社名の由来は、創業者「アンソニー」と前身たる「スコービル」から取ったもののようです。現在ではブランドは消滅していますが、一部ファンの間ではクラシックカメラとして根強い人気があります。

「アンスコ」は「アンダースコア」を略した言葉として使われることもあります。アンダースコアとは記号「_」のことで、他にも「下線符号」「アンダーライン」「アンダーバー」など呼び名はさまざまです。

主にプログラム言語などで使われることがありますが、「アンスコ」と略すと他の用語と紛らわしいため、意味が通じるとわかっている相手以外には、「アンダースコア」や「アンダーバー」と言ったほうが良いかもしれません。

• このプログラム言語では変数名にハイフン（-）が使えないので、アンスコ（_）で代用してください。
• この機器のパスワードは、123、アンスコ、456です。（123_456）