「インスコ」の意味
「インスコ」とは、ネットスラング(ネットで使われる俗語)で「インストール」の略です。SNSなどに書かれるだけでなく、時々しゃべり言葉としても使われています。
「インストール(install)」は、「取り付ける」「組み込む」「設置する」などを意味していますが、一般的にはパソコン用語として使われることが多いでしょう。
「インストール」がパソコン用語として使われる場合は、次の1,2がありますが、1の意味で用いられることがほとんどです。
- パソコンやなどのハードウェアに、OSやアプリなどのソフトウェアを取り込んで使える状態にする作業
- パソコンなどに、ディスプレイや拡張カードなどの周辺機器を取り付けて使えるようにする作業
「インスコ」の由来
「インスコ」の由来ははっきりとはしていませんが、「インストール」が「インスコール」と誤入力されたのが始まりとも言われています。「インストール」を「インスト」と略すように、「インスコール」も「インスコ」と省略されて広まりました。
このように、ネットスラングには誤表記から生まれて広まった言葉が沢山あります。「インストロール」や「インストゥール」も誤表記から生まれた言葉で、両方とも「インストール」と同じ意味です。
「インスコ」の使い方
「インスコ」の使い方
- 「インスコがなかなか終わらない」
- 「ウイルス対策ソフトをインスコする」
- 「アプリの再インスコが必要だ」
「インスコ」を使わない場合
しかし、「インストール」を「インスコ」と言い換えられない場合もあります。「プリインストール(preinstall)」は、出荷時にOSやアプリがインストール済みである状態を意味していますが、「プリインスコ」という使い方はしません。
「インスコ」の関連語
「アンインスコ」
ネットスラングの「アンインスコ」は「インスコ」の反対語です。意味は「アンインストール(uninstall)」。パソコンやスマホなどからOSやアプリケーションを削除して、取り込む前の状態に戻すことです。
「ウンインスコ」
ネットスラングで、「アンインスコ」と同じ意味です。「アンインストール(uninstall)」の英語表記の「un」の部分を「ウン」とローマ字読みしたものです。
誤入力や誤変換から生まれたネットスラング
「うp」
「うp」は「アップロード(upload)」の意味です。このように、ローマ字入力のまま英語を打ち込んで生まれた言葉には、次のようなものがあります。
- 「おk」:OK
- 「ようつべ」:YouTube
- 「うさ」:アメリカ合衆国(USA)
- 「うp主」: アップロードをした人(投稿主)
- 「うぽつ」:アップロード乙(アップロードお疲れ様)
「もせあ」
「もせあ」は「MP3」の意味です。これは、かな入力のまま英語を入力したために生まれたもので、同じように生まれた言葉には次のようなものがあります。
- 「みかか」:NTT
- 「みいそ」:NEC
「鯖」
「鯖」は「サーバ(Server)」の意味です。このように、カタカナ表記の言葉を無理やり漢字変換して生まれた言葉には、次のようなものがあります。
- 「垢」:アカウント(account)
- 「プロ串」「プロ棋士」など:プロキシ(proxy)
- 「御婆風呂」:オーバーフロー(overflow)
「インスコ」のまとめ
学校では、書類などを提出する時は、誤字脱字はチェックして直しましょうと習いますが、チャットやツイッターなどスピードが必要な書き込みでは、ミスタイプしたままアップしがちです。
正式な文書ではNGですが、このように、誤入力が広まって新しい言葉ができるのは面白い文化です。明日にはまた誰かの誤入力から生まれた新しい言葉を目にするかもしれません。