「参加」とは
「参加」の意味
「参加(さんか)」は日常生活でもよく使われる言葉です。「参加」は名詞ですが、「参加する」という形で動詞でも使われます。「参加」には、以下のような意味があります。
- ある目的をもって、会や団体などの集まりの一員になること。行動をともにすること。
- (法律用語)ある法律関係に当事者以外の者が関与すること。
こちらでは、1の意味について解説していきます。簡単にいえば、「参加」とは集まりに加わることです。例えば運動会、育児教室の集まり、イベントなどに出席することを「参加」といいます。
「参加」の使い方
- 社会運動に参加するきっかけになったのは、彼の講演会である。
- 説明会に参加するにあたっての注意事項を、確認しておかなけらばならない。
- 治験への参加にはメリットとデメリットがある。
- 早く病気を治して、運動会に参加したい。
「参加」の類語
「参加」の類語には「参画」「出席」「参入」といった語が挙げられます。意味が近いので使い分けが難しいところですが、それぞれのニュアンスの違いも踏まえつつ詳しく解説します。
「参加」と「参画」
「参画(さんかく」という言葉は「(政策や事業などの)計画に加わること。」を意味し、「草案の起草に参画する。」などといった使われ方をします。
「参」 には「ある目的を持って集う」という意味が、「画」には「はかりごと(「計画」のこと)」という意味があります。
重要なのは、「計画」という定義です。「参加」はすでに存在する会合や大会、チームなどに加わることを意味しますが、「参画」は「計画」段階から加わることを意味します。よって、計画や研究、創業などに携わる時には「参画」という言葉が用いられます。
【参画の使い方】
- 新規プロジェクトに参画することになった。
- 彼は夢を叶え、市議会議員として市政に参画している。
- 男女平等参画社会基本法は1999年に施行された。
「参加」と「出席」
「出席」という言葉には、「会合に参加すること。」「 学校の授業に出ること。」という意味があります。
「会合に参加すること。」は「参加」と同じ意味と捉えられがちですが、若干のニュアンスの違いがあります。
「出席」は「席に出る」という漢字の通り、席が用意されているような場所に赴くといった意味があり、会合、会議などに出ることをいいます。また、「出席」はその場に行くということに重きが置かれている分、自分が加わって行動する「参加」よりも消極的なニュアンスになる場合もあります。
【出席の使い方】
- 社員全員、午後からの会議に出席しなければならない。
- 隣の奥さんに誘われて、町内会に出席した。
「参加」と「参入」
「参入(さんにゅう)」という言葉には、「貴人の住居など高貴な場所に入ること。」「新たに加わること」という意味がありますが、日常生活で使われるのはもっぱら後者の意味でしょう。経済のニュースなどでよく耳にする言葉ですが、ビジネスシーンでも使われます。
例えば、メッセージアプリを手掛けていたLINEが、web漫画業界に乗り出すなど、今まで手掛けていなかった市場で事業を展開するなど、新たな分野に加わることを「参入」といいます。
【参入の使い方】
- 格安携帯電話市場に参入する企業が増えている。
- あの企業が化粧品市場に参入するとは思わなかった。
「参加」を含む言葉
- 不参加:参加しないこと。
- 参加国:参加する国のこと。政治用語としてよく用いられる。
- 参加者:参加する人のこと。
- 経営参加:労働者または労働組合が何らかの形で経営に参加すること。