「トランジット」とは?意味や使い方をご紹介

海外旅行が好きな方や海外出張が多い方には「トランジット」という言葉はなじみ深いものかもしれません。しかし、「トランジット(transit)」は、IT業界や占星術でも使われる言葉です。そこで今回は、「トランジット」の意味や使い方について解説します。

目次

  1. 「トランジット」とは
  2. 「トランジット(通過・一時的な他国への立ち寄り)」
  3. 「トランジット」の関連語
  4. IT用語の「トランジット」
  5. 占星術用語の「トランジット」

「トランジット」とは

「トランジット」の意味

「トランジット」は英語の「transit」に由来するカタカナ語で、「通行すること・通過すること」「航空機で目的地に行く途中で、給油などのために一時的に他国の空港に立ち寄ること」という意味があります

また、IT用語占星術用語でも「トランジット」という言葉が使われています。それぞれについては追って詳しくご説明します。

「transit」とは

英語の「transit」には、「通過・通行・(〜を)通過する」という意味のほかに、「運送・運搬・輸送・交通」あるいは「移り変わり・経過」などの意味があります。

「トランジット(通過・一時的な他国への立ち寄り)」

上でご説明した通り、「トランジット」には「通過」という意味と、派生した「目的国へ行く途中で、給油や乗り換えなどの目的で他国の空港に一時的に立ち寄ること」という意味があります。

この一時的な立ち寄りの場合は、乗客は空港の外へ出ることはできません。また、「トランジット」はトランジットビザの略語としても用いられます。

「トランジットビザ」とは

「トランジットビザ」とは「通過査証」のこと。国際線の乗り継ぎのための超短期滞在など、その国を通過する目的のために発給されるビザのことです。

日本のパスポートは世界的に信用があるので、国際線の乗り継ぎのためだけの滞在であれば、トランジットビザなしでも乗り継ぎ可能な国もありますが、念のため、事前にチェックした方が良いでしょう。

また、トランジットビザには有効期限と行動範囲の制限(空港のトランジットエリアのみなど)がありますので、あわせて確認が必要です。

「トランジット」の使い方

  • ブラジルに行くためにアメリカでトランジットする。(乗り換える)
  • トランジットカウンターで手続きを済ませた。(乗り継ぎ専用の窓口)
  • 今度の旅行ではトランジットビザが必要だ。

「トランジット」の関連語

「ストップオーバー」

「ストップオーバー(英:stopover/米:layover)」も、「航空機で目的地に行く途中で一時的に他国の空港に立ち寄ること」を指していますが、寄港地の滞在時間が24時間以内の場合はトランジット、24時間を超える超える場合はストップオーバーと呼ばれます。

「トランスファー」

「トランスファー」は英語の「transfer」に由来するカタカナ語で、「移行・移転・転移」や「乗り継ぎ・乗り換え」という意味があります。

ただし「トランスファー」が指す乗り換えとは電車の乗り換えなので、トランジットを言い換えることはできません。

IT用語の「トランジット」

「トランジット」

IT用語における「トランジット」とは、インターネットでプロバイダが相互にネットワーク接続する方法の一つのことです。

具体的には、小規模なプロバイダなどが、上位の大手プロバイダなどに接続料を支払ってネットワーク接続し、パケットを中継することを言います。

「ピアリング」

「ピアリング(peering)」とは、同等のネットワーク規模を持つインターネットプロバイダが、無償でお互いのトラフィックを交換することを言います。

初期のインターネットでは、無償でネットワークに相互接続していました。しかし、インターネットの普及に伴い、ネットワークを運営する企業は、無償ピアリングで流れ込むトラフィックに対応するため、有償のトランジット契約によって相互接続するようになったのです。

占星術用語の「トランジット」

占星術用語として用いられる「トランジット」は「経過」という意味で、その日の天体配置(ホロスコープ)のことを指します。

このトランジット(トランジットホロスコープ)を用いた「トランジット法」は占星術の技法の一つで、ネイタル(出生時のホロスコープ)とトランジットを比較することで、現在の天体が自分がどんな影響を及ぼすのかを探ります。


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