「青天井」とは?意味や使い方をご紹介

「青天井」と聞くと何を想像しますか?麻雀のルール?ゴルフのハンデ?それとも株式相場?「青天井」はいろいろな分野で使われる言葉で、分野によってそれぞれ意味が変わってきます。今回は「青天井」の分野ごとの意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「青天井」の意味
  2. 「青天井」の使い方
  3. 麻雀での「青天井」
  4. 金融分野での「青天井」
  5. ゴルフでの「青天井」
  6. ソシャゲにおける「青天井」
  7. 『青天井のクラウン』

「青天井」の意味

元々は

「青天井」とは青空のことです。「天井」とは建物の上にある部分です。建物の中にいる時は、見上げると天井が見えます。

では屋外にいる時はどうでしょう。見上げれば一面に青空が広がっています。この青い空を天井に見立てて、青空が天井、つまり青天井と呼ぶようになったのです。

社会の教科書などで青空教室の写真を見たことはありませんか?屋根のない屋外で子供たちが勉強している姿を映した写真です。あれも青天井の良い例です。

転じて

青天井、つまり青空が見えるということは、天井がないということです。そのため、「青天井」は上の方に歯止めがかからない、上限がないという意味でも使われます。

男女差別の話題などでは、「ガラスの天井」という言葉がよく使われます。これは女性やその他マイノリティの人の昇進を阻む、見えない壁という意味です。

制度や法など目に見える障害はないけれど、意識や慣習などの見えないところで昇進が妨げられている。こういった、上に進ませないための壁や上昇に歯止めをかけるもののことを「天井」と呼ぶことがあります。

「青天井」の使い方

  • イベントの手伝いに駆り出され、今日は青天井の下で不慣れな肉体労働に精を出す。明日は日焼けと筋肉痛に苦しめられそうだ。
  • 株価が青天井になったため、投資家たちが悲鳴を上げていると新聞に書いてあった。
  • 「どうせお金はかけないんだし、今日は青天井ルールで打とうよ。」

麻雀での「青天井」

麻雀における「青天井」や「青天井ルール」とは、得点計算において上限を設定しないルールのことです。

青天井ルールではない場合、麻雀の点数は、満貫(まんがん)未満と満貫以上で扱いが変わります。満貫未満の手では1翻(ハン)増えるごとに点数は大体2倍程度になっていきます。

そして、満貫以上の手では5翻なら満貫、8翻なら倍満となります。この満貫や倍満はリミッターのようなもので、点数が高くなりすぎないように制限しているのです。

青天井ルールでは、満貫以上の手でも満貫以下と同じように計算します。この場合、リミッターがないので点数が異常に高くなることもあります。普通のルールでは、親の役満でも48000点が限界ですが、青天井では100万点や1000万点を超えることもあり得ます。

金融分野での「青天井」

金融の分野でも「青天井」は使われます。金融商品の価格が際限なく上がり続ける状態を「青天井」と呼びます。この状態が続くと、「バブル」と呼ばれることもあります。

「青天井」は上がり幅が大きいというだけで、買うのに適しているとは限りません。リスクが高い状況なので注意が必要です。

他にも、天井という言葉は相場でよく使われます。例えば、上昇している高値のトレンドを天井と呼びます。中でも、最近一番高かったものを大天井と呼びます。

ゴルフでの「青天井」

ゴルフでも「青天井」は使われます。ゴルフでは腕前に差がある人同士が対戦する際にハンデをつけることがあります。このハンデに上限が設定されていないことを「青天井」と呼びます。

囲碁や将棋、その他スポーツでもハンデはつけますが、ゴルフ以外では「青天井」とは言わないようです。

ソシャゲにおける「青天井」

ソーシャルゲームにはガチャがつきものですが、ガチャの回数上限のことを「天井」と言います。天井を設定してあれば、一定回数回せば必ず当たりが出るということになるのです。

逆に、「天井」が設定されていないことを「青天井」と言います。この場合、何度やっても当たりが出ないこともあり得ますね。この、回しても回しても当たりがでない現象は、「爆死」と呼ばれています。

『青天井のクラウン』

『青天井のクラウン』はソウル・フラワー・ユニオンの楽曲のタイトルです。『NHKみんなのうた』で放送されたことで知られています。

街から街へとさまよい歩く道化師を描いた歌詞と、『みんなのうた』で放送された時のイラストが印象的な一曲です。


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