「リリース(release)」の意味
「リリース」は「release」という英単語が元になったカタカナ語です。英語の辞書によると、「release」には品詞によって以下の意味があります。
【動詞】
- 釈放する・自由にする
- 放つ
- 封切りする・公開する
【名詞】
- 釈放・解放・発散
- 発売・公開
一方、カタカナ語としての意味を国語の辞書で調べると、以下のとおり記載されています。
- (官庁や企業などからの)発表
- レコードやCDの発売
- 釣った魚を生きているうちに、海や川などに戻すこと
このように日本語の「リリース」と、その元となった英単語「release」の意味は、ほとんど同じと考えてよいでしょう。
「リリース」の使い方
- 好きなアーティストの新曲が早くリリースされるといいのに!
- あの大ヒット映画のDVDが10/15にリリースされることになった。
英語では「封切り」という意味がある「release」ですが、日本語では上記のように主に「発売」の意味で使われ、「封切り」という意味ではあまり使われません。
その他のリリース(release)
リリースポイント
国語辞典で「リリース」の意味を調べると「(球技で)最後にボールを手からはなす」という意味も載っています。
「リリースポイント」という言葉を野球の解説などで耳にすることがありますが、これは「ボールを手から放す位置」という意味で、ダーツなどでも使用されます。
リリースポイントを一定にすることが、コントロールを高めることにつながります。また、野球においてはリリースポイントが前であればあるほど、バッターにとっては実際の球速以上に早く見えると言われており、一流のピッチャーでもリリースポイントを意識することが重要とされています。
カメラの「レリーズ(release)」
英語の辞書で「release」を調べると「(カメラの)レリーズ」という意味が載っているものがあります。
「レリーズ」とは、カメラ用語で「シャッターを切る」という意味ですが、カメラのシャッターの開閉を遠隔で操作する器具(カメラのシャッターボタンに取り付け、離れた場所からシャッターを切るカメラアクセサリー)のことを指すこともあります。
英語表記は「release」ですが、日本語では「レリーズ」と発音します。
筋膜リリース
筋膜リリースとは、筋肉をおおう膜(筋膜)の委縮・癒着を引き剥がし、正常な状態に戻すことです。肩こりやむくみが解消できるとして、テレビなどで話題になりました。
接骨院等で施術してもらうことができるほか、自分で筋膜リリースができるローラーも販売されています。また、自分で行う方法を記した書籍も多数出版されています。
その他の「リリース(release)」を使った熟語
リリース(release)を使った熟語には、ほかに次のようなものがあります。
- プレスリリース(press release):一般的に、企業から報道機関に向けて発信される告知・発表のこと。
- リリースアップ(release up):小さな変更を伴うバージョンアップ(マイナーバージョンアップ)のこと。
- キャッチアンドリリース(catch and release):釣った魚を生きたまま海や川に戻すこと。バス釣りにおいては禁止されている県もある。