「秘蔵っ子」とは?
「秘蔵っ子」の意味
「秘蔵っ子(ひぞうっこ/ひぞっこ)」とは、「非常に大切にかわいがっている子」、また、「大切にして目をかけている弟子や部下」を指す言葉です。
「秘蔵」とは?
「秘蔵(ひぞう)」とは、次のような意味を持つ言葉で、「秘蔵っ子」という時の「秘蔵」は2の意味です。
- 他人にはあまり見せずに大切にしまっておくこと。または、そのもの。
- 自分のもとから離さず、大切にかわいがり育てること。また、その人。
- その道の奥義で、外部には出さない事柄。
「秘蔵」の使い方
- 社長は秘蔵っ子を後継者とした。
- 彼は教授の秘蔵っ子だ。
- ゲーム『刀剣乱舞』の「信濃藤四郎」のキャッチフレーズは、「主の懐に入りたい、折り紙つきの秘蔵っ子」だ。
「秘蔵っ子」の類語
「非常に大切にかわいがっている子」を表す言葉
「秘蔵っ子」の類語のうち、「非常に大切にかわいがっている子」を表す言葉には以下のようなものがあります。
- 愛児(あいじ)
- 愛し子(いとしご)
- 斎児(いわいこ/さつきご)
- 掌中の珠(しょうちゅうのたま)
- 寵児(ちょうじ)
- 箱入り(はこいり)
- 懐子(ふところご)
子が女児である場合は、以下のような言葉で言い換えることもできます。
- 愛娘(まなむすめ)
- 愛嬢(あいじょう)
- 深窓の令嬢(しんそうのれいじょう)
- 箱入り娘(はこいりむすめ
また、男児である場合は「御曹司(おんぞうし)」という表現もできます。
「大切にして目をかけている弟子や部下」を表す言葉
「秘蔵っ子」の類語のうち、「大切にして目をかけている弟子や部下」を表す言葉には、以下のようなものがあります。
- お気に入り
- 直弟子(じきでし)
- とっておき
- 秘密兵器
- 懐刀(ふところがたな)
- 愛弟子(まなでし)
また、目をかけているということは、その弟子や部下が、有能であったり、忠誠心が厚いなどの理由からなので、「逸材(いつざい)」、「精鋭(せいえい)」、「柱石(ちゅうせき)」、「腹心(ふくしん)」と言い換えることも可能です。
「秘蔵っ子」の英語表現
「非常に大切にかわいがっている子」という意味で「秘蔵っ子」を英語表現する場合、次のような表現があります。
- 「beloved son」:「愛児」。
- 「precious child」:「愛し子」。
「大切にして目をかけている弟子や部下」という意味で「秘蔵っ子」を英語表現する場合には、次のような表現があります。
- 「early disciple of 〜」:「〜の一番弟子」。
- 「favorite disciple」:「愛弟子」、「お気に入りの門弟」。
- 「favorite pupil」:「愛弟子」、「お気に入りの教え子」。
- 「favorite studend」:「愛弟子」、「お気に入りの生徒」。
「blue-eyed(青い目の)」、「fair-haired(金髪の)」、「white-headed(白髪の)」、「white-haired(白髪の)」は、話し言葉において「特に目をかけられている」、「お気に入りの」という使い方もされています。
そのため、「秘蔵っ子」の英語表現には、「blue-eyed boy」、「fair-haired boy」、「white-headed boy」、「white-haired boy」のような言い回しがあります。
しかし、人種的な外見特徴に関わる表現は、これからは使われなくなっていくかもしれません。
「秘蔵っ子」と名のついた商品など
「秘蔵っ子」/サヤインゲン
「秘蔵っ子」はサヤインゲンの品種の一つで、「秘蔵っ子いんげん」、「秘蔵っ子菜豆(ひぞっこささげ)」とも呼ばれています。
ウズラ豆に似ているものの、やや小粒で、莢ごとでも豆だけでも食することができます。筋が少なく、豆の皮も柔らかいので、煮豆に向いています。
「秘蔵っ子」/調味料
「秘蔵っ子」とは、北海道滝川市の日本料理店「笑福園」が製造、販売する調味料で、滝川産のリンゴを使用している滝川地産地消認定商品です。辛口の薬味で、ご飯のお供に、ラーメンや刺身、しゃぶしゃぶの薬味などに幅広く使うことができます。
「とれたて市 ひぞっこ」/農産物直売所
「とれたて市 ひぞっこ」とは、三重県伊賀市にある農産物直売所です。県内でも最大級の規模を誇り、生産者がこだわって栽培した安全で新鮮な農産物を販売しています。
「秘蔵っ娘メロン」/メロン
「秘蔵っ娘メロン」とは、鹿児島県志布志にある「ファームランド牧」で栽培されているメロンのブランドのことで、品種名ではありません。
栽培されている高級アールスメロン(マスクメロン)のうち、ファーム独自の厳しい専果基準をクリアしたメロンが「秘蔵っ娘メロン」となります。