「ウマー」の意味とは?
「ウマー」とは、「美味しい」という意味を表すネットスラングです。ネット掲示板には顔文字とともに「(゚Д゚)ウマー」と書きこまれることもあります。
美味しい食べ物や飲み物を味わったときに使われるのが、本来の「ウマー」です。しかし、美味しい出来事があったときや美味しい思いをしたときにも使われています。
「ウマー」の語源
「ウマー」の語源は、美味しいと同じ意味の「美味(うま)い」です。そして、「美味い」の語幹である「うま」の語尾を伸ばしてできたのが「ウマー」だと考えられます。
このように、ネットスラングや若者言葉では、形容詞の語幹のみを用いて強調表現を生み出すことは、けっして珍しいことではありません。
たとえば、「とても速い」ことを「速っ!」としたり、「とても長い」ことを「長っ!」としたりするのは、その好例だといえるでしょう。
ただし、「ウマー」のように「ハヤー」や「ナガー」とは表記しないところには注意が必要です。
「ウマー」の使用例
それでは、「ウマー」の具体的な使用例をいくつか確認してみましょう。
本日のおやつ
— 朔太郎 (@YvxgHvBGxcuFrgV) January 9, 2019
正月の残りのアイス♡#ゴディバ #ヘーゼルナッツアイス#ウマー pic.twitter.com/sYdPSDxRXh
このようにtwitterのハッシュタグで「ウマー」が使われることが多いのも特徴です。逆に「ウマー」を検索ワードに指定すれば、美味しいものを紹介したtwitterやブログを調べることができるでしょう。
「ウマー」を用いた例文
次に「ウマー」を用いた例文をいくつか見てみましょう。
- テレビでやってたマシュマロをヨーグルトに漬けるやつ、やってみたら意外とウマー!
- 「宝くじ当たったんだって?」「3千円が3万円に!ウマー(゜д゜)」
このように、食べ物が美味しかった場合と美味しい出来事があった場合の両方で「ウマー」を用いることができます。
「ウマー」の反対語とは?
「ウマー」の反対語は「マズー」です。こちらも、顔文字とともに「(゚д゚)マズー」と書きこまれることがあります。
「マズー」の語源は「美味しくない」つまり「不味い」という形容詞です。そして、「ウマー」と同様に語幹の「まず」が残り、語尾を伸ばして「マズー」と表記されています。
「マズー」の場合も、本来は食べ物や飲み物が「不味い」場合に使われるのが一般的です。しかし、一方で都合の悪いことに出くわしたり、何かで損害を被った場合にもしばしば使われています。
「ウマー」の類義語とは?
「ウマー」の類義語は、次のようなものが知られています。
- まいうー
- ウマーベラス
- ヤミー
「まいうー」は、お笑いタレントの石塚英彦さんが美味しいものを食べたあとに発するフレーズとして有名です。これは、「銀座」→「ザギン」のように「美味い」を業界用語風に言い換えたものだとされています。
「ウマーベラス」は、お笑いコンビ「サンドウィッチマン」の富澤たけしさんが食レポの際に使用したフレーズです。これは、美味しいを表す「美味い」と英語で「とても素晴らしい」を表すmarvelous(マーベラス)を組み合わせて作られました。
「ヤミー」は、英語で「美味しい」を表すyummyをカタカナ表記したものです。意味合いとしてはdelicious(デリシャス)と同様ですが、「ヤミー」は俗語ですのでTPOに注意して使用しましょう。
いずれにしても、美味しい食べ物や飲み物を味わったときに発する場合にのみ用いられるのがほとんどです。逆に、美味しい出来事に遭遇した場合にはほとんど使われることがありません。
「ウマー」と似て非なるものとは?
「ウマー」と同じく、ネットスラングとして用いられるのが「メシウマ」です。しかし、こちらは「ウマー」とはその意味も使われ方も大きく異なります。
「メシウマ」は、「他人の不幸で今日も飯がうまい」の略語です。自分が幸運な出来事に遭遇したわけではなく、他人が不幸な出来事に見舞われた場合に用いられます。
そして、その他人が被った不幸を喜んでいる場合に使われるのが一般的です。いわば「他人の不幸は蜜の味」のネットスラング版といったところでしょうか。