「割拠」の意味
「割拠(かっきょ)」の意味は、それぞれが自分の領地を根城として勢力を張ることです。「割」には別々に分ける・一部を分けはなすという意味があり、「拠」にはたよりとする所・よりどころという意味があります。この二つの文字が合わさって、「割拠」にはある地域を占拠してそこをよりどころにして勢力を張るという意味になりました。
「群雄割拠」
「割拠」という言葉は、単体で使うよりも「群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)」という四字熟語の中で使われることが多い言葉です。
「群雄割拠」の意味
「群雄割拠」の意味は、多くの英雄や実力者たちが各地で勢力を振るって対立することです。「群雄」とは英雄の群れ・多くの英雄を表しており、三国志や戦国武将をテーマにしたカードゲームやアクションゲームなどの中でよく使われています。
また、現代社会における「群雄割拠」の意味は、多くの人や企業が互いに対立して競い合うことです。特定の業界や企業の中で異なる勢力が互いに競い合ってトップを目指して対立しあっている状態を、戦国時代に見立てて「群雄割拠」と表現することがあります。
「割拠」の使い方
「割拠」は、異なる勢力が自分の領地をよりどころにして勢力を張りあっているような場合に使います。「群雄が割拠する」「~を割拠して」と言った使い方の他に、前述した「群雄割拠」という四字熟語としてよく使われています。例文を見てみましょう。
「割拠」の例文
- 横綱不在の九州場所は、綱取りに野心を燃やす力士たちが割拠して、手に汗握る熱戦を繰り返した。
- 政府が弱体化し国内各地でさまざまな民族や宗派が割拠した結果、泥沼の内戦へと突入した。
- 群雄割拠の三国志の物語には、現代にも通じる処世術と男のロマンがぎっしり詰まっている。
- A社が発表した新商品は、様々な商品が乱立する群雄割拠の時代に終わりをつげ、業界に新しいムーブメントを巻き起こした。